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北九州市、卒FIT電源を市内に供給へ! エネットらと連携で、EV制御も

2019年11月に初のFIT買取期間満了を迎える、いわゆる「卒FIT問題」。小売電気事業者各社がさまざまな買取プランを発表する中、福岡県の北九州市はNTTスマイルエナジー、エネットと協力して卒FIT電源による地産地消事業を行う予定だ。

卒FIT電源を市内へ供給
市有施設の低炭素化へ

世界の環境首都を目指す北九州市は、2013年5月、「北九州市地域エネルギー拠点化推進事業」を発表。再生可能エネルギーや基幹エネルギーなど発電設備の集積とエネルギー拠点の形成、それら発電主体と市内企業とをつなぐエネルギー供給・マネジメント主体の設立を目指す。このエネルギー供給・マネジメント主体として、2015年12月、北九州市と地元企業や金融機関等8者の出資により設立されたのが、株式会社北九州パワーだ。

北九州パワーは2019年5月29日、株式会社NTTスマイルエナジー、株式会社エネット、北九州市の4者で、環境・SDGsに関する連携協定を締結しており、今回の地産地消事業もその一環という位置づけ。

事業のスキームは以下の通り。



NTTスマイルエナジーが、北九州市内の家庭の卒FIT太陽光を買い取り、北九州パワーに売電する。北九州パワーは、これを市内の小中学校や市民センターなど、公共施設へ供給する予定だ。これにより、市内の再生可能エネルギーによる電源の活用と、CO2排出削減を見込む。この事業は2019年11月の開始予定だ。

連携協定に基づく実証
エネットらとEV制御も

2019年5月の連携協定では、前述の「卒FIT太陽光発電活用事業」に加え、「太陽光発電と電気自動車を活用した災害対応自家消費実証事業」にも力を入れていく旨が発表されている。

これは、北九州エコタウンセンターにおいて、太陽光発電による電気を電気自動車へ蓄電し、無駄なく活用するための最適な制御方法を模索する実証だ。

この実証もNTTスマイルエナジー、エネットと共同で行い、NTTスマイルエナジーが太陽光発電設備を設置、エネットがEV制御を実施、各種モニタリングはこの2社で行うという建付けになっている。

※北九州エコタウンセンターとは、循環型社会を目指すため、廃棄物のリサイクルなどの研究を進める大学や企業8者が集まる実証研究エリアなどからなる拠点。



DATA

北九州市
株式会社北九州パワー
株式会社NTTスマイルエナジー
株式会社エネット


文/山下幸恵

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