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インド政府の太陽光発電政策! 2022年に100GW

25年後には太陽光発電の発電量を約5倍に増加させることを目標としているインド。ナレンドラ・モディ氏率いる新政権は、出資の増額を決定し、2022年までに100GW分の設置を目指している。

強力な日照を長時間にわたり確保できるインドにとって、太陽光発電は有望なエネルギー。今回は、インドで勢いを増すモジュールメーカー「ヴィクラムソーラー」代表プラサント・マーサー氏から詳しい話を伺った。

ヴィクラムソーラーの設立背景についてお聞かせください。

弊社は41年の歴史を持った、多様性のあるヴィクラムグループの企業です。ヴィクラムグループは、織物産業や教育分野など、27の企業で構成されており、弊社は2008年に太陽光発電モジュールの生産活動を始めました。現在では、世界各国と取引を行っており、200MW規模の企業に成長しました。取材後2015年8月には500MW規模に到達。弊社の工場はコルカタ近くにあるファルタという地域にありまして、ここを拠点に活動を行っています。

太陽光発電事業を開始した理由は?

インドの日射量は日本の2倍以上です。太陽光エネルギーに大変恵まれているため、将来性のある事業だと考えました。また、人口の約30%が電力へアクセスができていないため、ソーラー発電産業で活躍する余地がたくさん残っています。

 世界での展開はどのように進めていますか?

インド市場が弊社のメイン市場ですが、ヨーロッパではすでに5年以上、弊社の製品を取り扱っていただいています。ドイツにはオフィスもあります。また、市場が盛り上がってきているアメリカに進出してからすでに1年半以上経っておりますし、ドバイや南アフリカにも営業所があります。日本市場には昨年進出しました。

ヴィクラムソーラーのマーケットシェアを教えてください。

昨年のデータになりますが、全体のうち40%が海外、60%がインド国内になります。しかし今年度(2015年4月から2016年3月)は、全体の50%以上を海外輸出に変えたいと考えています。輸出先として力を入れたいのは、イギリスとアメリカ。続いて日本、アフリカ、中東です。現在、日本へは毎年5MWほど輸出していますが、30MWにすることが目標です。

最後に御社の強みを教えてください。

弊社の強みは、①良質であること ②インド唯一のティア1メーカーであること、③製品数が豊富なことです。我々は浮き沈みのある市場の中で20年以上生き残ってきた企業であり、次の100年を生き抜く力を持っています。歴史あるヴィクラムグループの安定した資本力も強みに、今後も市場のニーズに合わせた製品開発を行ってまいります。


※本取材は、サンフランシスコで開催された太陽光発電見本市「INTERSOLAR NA」で行われたものです。

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