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国内初「スマート保安技術カタログ」をNITEが公表。電気保安の効率化に貢献

電気保安の効率化や質の向上に役立つスマート保安。経産省と製品評価技術基盤機構(NITE)はこのほど「スマート保安技術カタログ」を公表した。第1弾にはセンサー類が掲載され、特高設備の停電年次点検の頻度を低減する効果が期待できるとされた。

スマート保安に新たな動き
NITEが「技術カタログ」初公開

電気保安を取り巻く状況は、年々厳しさを増している。保安業務に従事できる有資格者の高齢化が進む反面、電気保安分野に入職する新規就労者は減少を続けている。その一方で、再生可能エネルギー発電設備などの保安対象設備は増加し、自然災害は激甚化を続けている。

こうした中で必要性が高まっているのが、保安業務の省人化や効率化に役立つスマート保安だ。経済産業省は2021年4月、スマート保安に役立つ新技術や関係する規制・制度の見直しをまとめた「電気保安分野 スマート保安アクションプラン」を公表した。(参考:スマート保安、2025年に向け普及進める。経済産業省がアクションプランを策定|SOLAR JOURNAL

このアプションプランでは、スマート保安プロモーション委員会を設立し、新しいスマート保安技術の実効性や妥当性を確認したうえでカタログ化する考えが示されていた。昨年10月には同委員会が設立され、このほど、製品評価技術基盤機構(NITE)が、電気設備の新たなスマート保安技術を掲載した「スマート保安技術カタログ」を公開した。

同カタログには、電気設備の定期点検や異常有無の確認など、電気保安の効率化や高度化に役立つ技術が掲載される。こうした新たな技術は、スマート保安だけでなく、電気保安の質の維持や向上、電気工作物の安定稼働にも貢献すると期待されている。

第1弾は特高設備向けセンサー類
停電年次点検の頻度低減に役立つ

「スマート保安技術カタログ」の第1号案件には、特別高圧受変電設備を常時監視するセンサー類が掲載された。具体的には、超音波センサーと温度センサー、Vo(零相電圧)センサーの3種類だ。

(出典:製品評価技術基盤機構)

スマート保安プロモーション委員会の技術評価によると、これらのセンサー類を使用することで、停電を伴う年次点検を1年に1回から3年に1回に低減しても、保安レベルを維持できることが確認されたという。

なお、こうしたセンターの利用によって停電を伴う年次点検の頻度を減らすには、一定の前提条件や要件を満たす必要があるとされた。前提条件としては、直前の停電点検等において異常がなかったことなど、要件としては、特別高圧受変電設備に高信頼度の製品を使用していることなどが挙げられている。

NITEは、停電年次点検の頻度を減らしたい場合には、各地域の経済産業省産業保安監督部へ相談してほしいとしている。

DATA

独立行政法人 製品評価技術基盤機構:国内初となるスマート保安(電気保安分野) の技術カタログを公開


文:山下幸恵(office SOTO)

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