太陽光発電

太陽光発電の営業に投資トレンドをプラス、新資格「投資診断士」とは?

太陽光発電システムの営業に携わる人々の間で、いま「投資診断士」が注目を集めている。太陽光発電システムが売りづらくなったといわれる状況にあって、他社との差別化をはかる新しい武器として期待されているのだ。

日常的・実務的な投資知識が
身につく投資アドバイザー資格

投資診断士は、2018年9月13日に設立された「一般社団法人 投資診断協会」が運営・管理する投資アドバイザー資格。2019年3月9日に第1回資格認定試験が実施され、投資関連業界だけでなく、太陽光発電を含む幅広い業界で話題となった。

人気のポイントは、金融についての学問的・制度的な知識を重視する従来の資格試験とは異なり、より日常的・実用的な投資知識が得られるところにある。しかも、受験要件がなく、誰でも受験可能なため、投資関連商品を扱うさまざまな人々が関心を寄せる結果となったのだ。合格者は「投資診断士」の肩書きを名乗れ、名刺等に記載することができるため、顧客からの信頼獲得にも役立つものと期待されている。

投資診断協会によると、投資診断士は、「投資を検討している方、投資を検討しているが踏み出すのが怖い方、投資で後悔したくない方、そういった方々に投資について啓蒙をしていくための資格」だという。顧客とのコミュニケーションが必須な現場の営業マンなどには、うってつけの資格といえるだろう。

なお、投資診断士になるためには、試験に先立って研修を受ける必要があるが、その研修内容が充実している点も大きな魅力となっている。しかも、投資診断協会から送られてくる研修教材(テキスト1冊、研修動画360分)を使って、自宅にいながら、自分のぺースで学習することができるのだ。

 

株や不動産投資と比較しながら
太陽光投資のメリットをアピール

太陽光発電システムも、オーナーにとっては大切な資産の1つ。資産形成プランの一環として、太陽光発電事業に取り組む人は少なくない。太陽光発電システムの販売を手掛ける人々にとって、ライバルとなるのは競合他社だけではないのである。株式投資や不動産投資、あるいは仮想通貨など、多様な投資商品を競合相手としていかなければならないのだ。

だからこそ、投資に関する幅広い知識をもった投資診断士は貴重な存在といえる。太陽光発電の専門知識をもった営業マンが、投資診断士の資格を取れば、これまでにない強力な武器にすることができるだろう。太陽光発電事業のメリットを、他の投資商品と比較しながら、しっかりと自信をもってアピールできるに違いない。

FIT制度(再生可能エネルギーの固定価格買取制度)のもと、発電した電力の買取価格が高いうちは、黙っていても太陽光発電事業への投資が進んだ。太陽光発電システム販売量の飛躍的な伸びは、“太陽光バブル”という言葉を生むほどだった。20年間(10kW以上の太陽光発電の場合)にわたって、一定の高い単価で、安定した利回りを期待できる投資商品は、他に見当たらなかったからだ。

しかし、2019年度現在、事業用太陽光の買取価格は14円/kWhまで下がってしまった。2012年にFIT制度がスタートした時の買取価格40円/kWhと比べると、半値以下にまで下落したことになる。そして、この先も買取価格の下落は進む。この流れは、政策的に作られたものであり、決して変わることはない。

この流れを知っている投資家は、かつてのようには太陽光発電事業に資金を回さなくなった。新規参入しようとする人も減っているのが現実だ。太陽光発電システムを販売する者にとっては、厳しい状況といわざるを得ないだろう。

だが、FIT買取価格が下がっても、適切に計画された太陽光発電所であれば、ほとんど利回りは落ちないというのも事実だ。その理由は、FIT買取価格だけでなく、太陽光パネルなど設備機器の価格も大幅に下がったため、導入コストが安く済むようになったこと。そして、設備機器の性能が向上したことにより、発電量がアップし、事業の収益性が高まったことなどにある。さらに、工場や大型店舗など電気を多く使う事業者に向けては、自家消費のメリットを訴え得る状況にもなってきている。

こうした事実は、太陽光発電業界では常識に近いが、太陽光発電システムを買う人々、投資家に対しては説明の難しいところだ。今もなお太陽光発電が魅力的な投資対象であることを理解してもらうためには、株や不動産など他の投資商品との比較が不可欠となる。そして、そこには、多様な観点からポートフォリオを分析できる高度な知見と客観性が求められる。さらに、それを裏付ける“資格”が重要になってくるのだ。

営業の武器になる「投資診断士」
資格試験、全国5会場で開催!

投資診断士の資格を取得できるチャンスは、年に数回(5~6回)ある。最も近い資格試験日は2019年6月1日(土)。東京・札幌・名古屋・大阪・福岡の5会場で実施される。投資診断士はまだ新しい資格だが、社会的な期待度は極めて大きい。太陽光発電システムの営業に“投資”という観点を加え、さらなる飛躍をはかりたいと考えている人には、お薦めの資格試験だ。資格保有者の少ない今のうちに取得しておけば、先行者利益を確保することもできるだろう。

資格保有者には、金融庁関連の情報や金融リテラシー向上のための情報など、業務に役立つメールが月2回配信される。また、統計数値やグラフデータ、顧客への説明資料のテンプレートなど、各種営業ツールが協会より提供される。さらに、金融業界の著名人や専門家を講師とするセミナーや交流会も随時開催されるという。

投資家の目が厳しさを増すなか、幅広い選択肢から太陽光発電投資を選んでもらうために──投資診断士への期待は膨らむばかりだ。

<試験概要>
試験日:2019年10月19日(土)
直前講習開始:12:30
試験時間:13:00~14:00
申込み期日:2019年9月28日(土)まで
試験会場:申込み完了後に詳細を案内

次回試験日:2019年12月7日(土)
次回の申込み期日:2019年11月16日(土)

DATA

投資診断士公式ホームページ

Sponsored by 一般社団法人 投資診断協会

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