風力

小形風力発電で気をつけたい“720時間抑制ルール”とは?

55円(1kWhあたり)という高い買取価格で注目を集める小形風力発電。導入を検討する際に気をつけるべきこととは? ウィンドパワージャパンが開催した小形風力発電セミナーを取材した。

トラブル対策を施し
強風でも停止しない

これまで太陽光発電が再生可能エネルギーの導入をけん引してきたが、改正FIT法により新規参入のハードルが高くなっている。固定買取価格が下がり、O&Mの義務化でメンテナンス要件が厳しくなったからだ。そこで今、新たな再エネ投資案件として注目されているのが小形風力発電だ。

なぜなら、20Kw以下の低圧(小形)ならFIT価格は55円(税抜)と高水準で、高圧(大型)よりコストが安い上に、環境アセスメントの対象外で設置期間が短くて済むといったメリットがあるからだ。

そんな中、4月22日、ウィンドパワージャパン主催の小形風力発電セミナーが開催された。同社は全国148物件(8892kW)の太陽光発電所及び小形風力発電所の企画から施工まで手がけるサンライフ興業(東京都中央区、小山内鉄人社長)グループの1社で、主に販売業務を担っている。

同社が扱う小形風力発電機は、中国・上海で3本の指にはいるトップクラスのメーカーである上海緻遠グリーン・エネルギーが製造する「LC9800」だ。9.8Kwだから低圧なら2基まで設置でき、土地が狭くても1基するなど柔軟に対応できる。

高さはタワーが20メートル。カットイン風速が3メートルで、カットアウト風速はない。風車は通常、風速25メートルの強風で停止するが、LC9800はフル稼働する定格風速10メートルを超えると正面から風を受けない方向に自動的に切り替わり、発電を継続するためロスがない。

塩害や雷対策も万全だ。タワー表面処理は極めて高いレベルで、伊豆諸島の三宅島で40年間維持できる設計となっている。ロシアにも多数輸出しているが、凍結の事例はなく、羽が動いている限り寒くても停止はしない。

気になる騒音も、25メートルの距離でも55.6デシベルで静かな乗用車や普通の会話の音のレベルだ。住居からは50メートル離して設置する上に、強風時ほど風車の音は風でかき消されるし、低周波や電磁波も小形だからほぼ発生しないという。

保証(補償)内容は、タービン、タワーはメーカー指定の定期管理を実施すれば製品保証が20年付く。パワコンは製品保証2年。また保険は、賠償責任保険(1年)、火災保険、休業補償保険(共に5年)が最初に含まれており、大手保険会社の東京海上日動が一貫して迅速に対応する。

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