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「フルスクリーンモジュール」上陸! DAHソーラーが日本展開を本格化

フレームによる段差がないから、粉塵が溜まりにくい。太陽光パネルの課題の1つを根本から解決する「フルスクリーンモジュール」が、日本市場に上陸した。工場屋根や、砂埃・花粉・積雪の多い地域におすすめ。日本支社を設立し、本格的に動き始めたDAHソーラーに注目だ。

DAHソーラーの最新パネル
O&Mコスト削減に貢献

革新的な製品で各国PV業界の注目を集めるDAHソーラー(本社・中国)が、いよいよ日本での展開を本格化する。昨年、日本支社(ダイコウソーラージャパン)を設立し、その動向が関心を持たれていたが、このほど新製品「フルスクリーンモジュール」の販売を正式に発表した。

フルスクリーンモジュールは、独自の強度設計により、フレームのない構造を実現した新タイプの太陽光パネルだ。表面ガラスとフレームとの段差が存在しないので、水や砂塵が溜まることがほとんどない。たとえ傾斜が小さくても、通常の埃なら雨が流してくれるので、メンテナンスコストを確実に削減することができる。

発電量の低下を抑え
収益アップを実現

従来のパネルに比べ、汚れによる遮光が減るので、発電量も常に高くキープされる。第三者機関の試験でも、年間平均6~15%の発電量アップが実証されている。また、同モジュールには、最先端のN型TOPConセルが採用されており、高効率・高発電量・低減衰率など基本性能は極めて高い。

フルスクリーンモジュールは、粉塵が避けられない工場屋根の自家消費案件にはうってつけの製品だといえるだろう。54セルから78セルまで、パネルの大きさも各種用意されているので、あらゆる場所に設置可能だ。もちろん、野立て案件においてもメリットは大きく、粉塵だけでなく雪の堆積も抑えられるので、豪雪地帯での活用も期待される。

 

フルスクリーンのメリット

パネル洗浄の回数を大幅にカットできる

汚れが付きにくいから発電量が落ちない

TUV屋外実証試験データ(フルスクリーンモジュールvsレギュラーモジュール)。プロジェクト期間:2022/04/01~2023/04/01、プロジェクト所在地:中国銀川市、傾斜角度:5度。(使用型番:DHT-M60X10/FS-460W、DHT-M60X10-460W)

 

世界初のインバーター一体型
ソーラーユニットにも期待大

フルスクリーンモジュール以外にも、海外で高く評価され、日本での発売が待たれている同社製品は少なくない。

その1つが、世界初のマイクロインバーター一体型モジュール「ソーラーユニット」だ。モジュールにマイクロインバーターが装着された製品であり、実発電量を飛躍的に向上させることができるという。

世界が認めた技術力
高品質で独創的な製品群

DAHソーラーは、世界120以上の国と地域に製品を販売しているTIER1企業であり、その生産能力はモジュール5GW/セル5.5GW/シリコンウェハ2GWに及ぶ。フルスクリーンモジュールが日本を含む世界18の国と地域で特許を取得するなど、高品質で独創的な技術力には定評がある(そのほか取得特許数200以上)。

同社では、日本を「アジア太平洋地域で最も重要な市場」と捉えているという。太陽光発電のさらな導入拡大に向けて、動き始めた日本支社の取り組みに期待したい。

 

問い合わせ

株式会社ダイコウソーラージャパン
東京都台東区東上野5-1-8 上野富士ビル8F
TEL:03-5830-3751

PV EXPO【春】に出展!
ブース番号:E3-39


取材・文/廣町公則

SOLAR JOURNAL vol.48(2024年冬号)より転載

Sponsored by 株式会社ダイコウソーラージャパン

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