業界ニュース

天気予報×IoT×AI×量子コンピュータで発電所の安全・安心を守る遠隔監視システム

環境系ITスタートアップのNobestが、IoTやAIを活用した特許技術による遠隔監視システムを開発した。太陽光発電所のトラブルの一次対応を効率化し、発電のダウンタイムを軽減する。

天気予報を活用した特許技術で
一次対応の常識を覆す

Nobest(神奈川県川崎市)は、AIやIoT、量子コンピューターを用いて気象情報とさまざまな現象の因果関係を解析し、導き出すシステム「CAEOS」で特許を取得している。

この技術を活用した太陽光発電の遠隔監視システムが、「Nobest IoT」だ。パワーコンディショナやパネルなどに小さなセンサを取りつけるだけで、発電所をリアルタイムで監視できる。

蓄積したデータを気象情報と連携させることで、AIが異常の原因を推測する。これによって対処方法を予測できるため、一次対応の効率化に役立つ。「とりあえず現場に駆けつける」という一次対応のあり方から、よりスムーズで迅速な対処が可能になることで、発電のダウンタイムを大きく削減できる。

無料の「発電量予測機能」で
投資回収期間などの提案が迅速に

現在、太陽光発電設備の見積もりを作成するには、営業会社や施工会社が、現地調査を行うことが多い。現地の日射量、屋根のサイズ・傾き・方角などを確認した上で発電量を予測し、設備費用を算出して投資回収の期間などをクライアントへ提案するケースが多い。

「Nobest IoT」には、簡易的な発電シミュレーションができる「発電量予測機能」が無料サービスとして付帯されている。これは、ブラウザ上で任意の住所の屋根をクリックすると、発電量の予測値が即座に表示され、「売電モード」、「自家消費モード」といったシミュレーションができる機能だ。年間の売電収支だけでなく、20年間の投資回収、CO2削減量なども瞬時に試算できる。

また、シミュレーションには、その地域における補助金の情報なども紐づけられているため、顧客への提案に活用しやすい。提案書や見積書を作成する手間を大幅に削減でき、営業コストの低減につながる。限られた人員で業務を行うEPCや営業会社、施工会社には願ってもないサービスだろう。

「Nobest IoT」のサービスプランは、データの保存容量やサポート内容などによって
「Free」、「スタンダード」「プロ」、「エンタープライズ」の4種類。自社にあったサービスプランがどれなのか、気になる人はぜひ問い合わせてみよう。

DATA

再エネの未来を支える予測と可視化の遠隔監視システム

お問い合わせ先

株式会社Nobest
〒211-0004 神奈川県川崎市中原区新丸子東2-895-33


取材・文:山下幸恵(office SOTO)

Sponsored by 株式会社Nobest

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