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シグエナジーが実現! 需要家待望の「DCリンク」の蓄電池システム

Sigenergy(シグエナジー)は、モジュール型の蓄電池システム「SigenStack」を、ヤマト運輸の物流施設「群馬ベース」に導入した。屋根置き太陽光パネルに蓄電池を併設し、顧客の温室効果ガス(GHG)排出量削減に貢献する。

 

<目次>
1.DCリンクが採用の決め手 変換ロスを抑えて高効率
2.コンパクトさと静音性 自家消費に適した条件
3.万全の安全対策 メンテナンスフリーも魅力

 

DCリンクが採用の決め手
変換ロスを抑えて高効率


ヤマト運輸の群馬ベースに設置されたシグエナジーの「SigenStack」。今年10月にも電力系統に接続する。

シグエナジーは今年10月、物流大手のヤマト運輸株式会社の群馬のターミナル拠点「群馬ベース」(群馬県前橋市)に対し、同グループの電力事業を行うヤマトエナジーマネジメントを通じて蓄電池システム「SigenStack」を導入した。ヤマトグループは、2050年温室効果ガス自社排出実質ゼロの実現に向けて、太陽光パネルの設置などに力を入れている。物流施設の屋根に設置された太陽光パネルに、容量1500kWhの蓄電池システムを併設するプロジェクトだ。


DCリンクによって変換による電気の損失を抑える。設置工事の容易さやメンテナンス性の高さが強みだ。

導入場所であるヤマト運輸の群馬ベースでは、昼夜問わず終日電力を使っている。一方、昼間に太陽光パネルで発電した再生可能エネルギー電力(再エネ電力)は余剰になっているため、有効活用できていないことに課題を感じていたという。シグエナジーの蓄電池システム「SigenStack」を併設すると、昼間に余剰に発電した電力を需要が多い夜間に使用できる充放電機能によって太陽光発電の再エネ電力を無駄なく活用できるようになり、温室効果ガス排出量の削減に役立つ。


シグエナジーは、DCリンクに太陽光発電と蓄電池の両方に対応するハイブリッドPCSを用いる。電気の変換によるロスを抑え、コンパクトなスペースで設置できる。

シグエナジーの「SigenStack」は、太陽光発電側にパワーコンディショナ(PCS)で接続する「DCリンク」での設計が可能で、太陽光パネルで発電した再エネ電力を可能な限り有効活用できることが強みだ。DCリンクでは、太陽光発電の電気を直流のまま蓄電池に貯めることができる。交流に変換するプロセスを省略できるため、変換による電気のロスが発生しない。
 


 

コンパクトさと静音性
自家消費に適した条件

「群馬ベース」では、従来から太陽光パネルを設置しており、屋上に空きスペースが少なかったため、蓄電池システムは建屋に隣接した空きスペースに設置する必要があった。また、近隣には住宅があるため、蓄電池システムの設置スペースを極力コンパクトにすることや、運転音が近隣に影響を与えないことが重要な条件だった。


コンテナ型のケースを必要とせず、コンクリートの基礎の上に蓄電池システムを並べるだけで設置できる。

「SigenStack」は、コンテナ型のケースを必要とせず、コンクリートの基礎の上に蓄電池システムを並べるだけで設置できる。また、DCリンクでの接続では、太陽光パネルと蓄電池の両方に1台で対応するハイブリッドPCSを使用するため、太陽光パネルと蓄電池のそれぞれに対してPCSを用意する場合と比べて、PCSの設置スペースを抑えられる。さらに、モジュール型の蓄電池システムであるため、一つひとつのモジュールが小さく、冷却用のファンも小型で静音性が高い。

シグエナジー・ジャパンの趙宏碧支社長は、「蓄電池モジュールだけでなく、PCSの静音性にも自信があります。PCSの電圧を一般的なものより低い1100Vに抑えたことで、キーンといった動作音を抑えました。太陽光パネルで発電した電力をその建屋で消費する場合は、駐車場に蓄電池システムを設置するケースも多いと思いますが、SigenStackはそうした場合にも適した仕様です」と胸を張る。

万全の安全対策
メンテナンスフリーも魅力

モジュールのバッテリーパックごとに独立した防火装置が設けられており、防塵・防水性能の国際規格IP66を取得している。万が一、バッテリーのセルが熱暴走した場合でも、秒単位で検知・対応するという。こうした安全対策を実施しているため、日常点検などの必要がないメンテナンスフリーとなっている。

「群馬ベースでは、SigenStackの併設によって太陽光発電の自家消費率を約50%から約90%にアップできる見通しです。太陽光発電のリパワリングや自家消費に最適なSigenStackを通じて、お客さまのGHG削減や再エネ電力の有効活用に貢献していきます」と趙氏は話している。

 


 

PROFILE

Sigenergy
日本・韓国支社長

趙 宏碧 氏

問い合わせ


Sigenergy Japan株式会社
東京都中央区入船1丁目9番8号 1階
TEL:090-3060-1666
Mail:info@sigenergy.com


取材・文:山下幸恵(office SOTO)

SOLAR JOURNAL vol.55(2025年秋号)より転載

Sponsored by Sigenergy Japan株式会社

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