太陽光パネルを諦めない。「FINE-FLEX」で今まで設置できなかった場所に太陽光発電を!
2026/02/16
「FINE-FLEX」が好調だ。ガラスパネル型では設置できなかった屋根上や壁面などで、軽さと薄さ、丈夫さを武器に適用範囲を広げている。さらに今年、新機種「FINE-FLEX NEO」も発売予定であり、さらなる需要拡大が期待される。
メイン画像/施設名:恵庭市下水終末処理場 設置者名:株式会社エネコープ
軽量性と柔軟性が強み
豪雪地や畜舎にも設置可能に
太陽光発電は地上設置型から屋根上や壁面設置型へ転換しつつある。地上設置型では森林伐採などの環境問題や地元住民との軋轢が各地で発生し、規制強化が進められている。一方、再エネの中で最も低コストである太陽光発電が脱炭素化目標達成には必須の電源となりつつあり、工場や住宅など屋根上設置が急速に拡大してきた。
しかしガラス型太陽光発電パネルは「重すぎて取りつけられない」場合や「設置面積の限りある日本の建物では取り扱いが難しい」などの問題が発生、既設建物に太陽光発電を設置したい事業者が太陽光発電設備の設置をあきらめざるを得ない状況もある。
その中で、注目を集めているのがシルファインジャパンのファインフレックスだ。「新しい世代の太陽光パネルであり、国内唯一のフレキシブルパネルメーカーとして、海外のODM(設計・製造委託)で製造している」(米津壮一郎社長)。その最大の特長はガラスを排除した柔軟性と、ガラス型に比べて70%以上軽量化した軽量性。シリコン型でありながら「ペロブスカイトライクなパネル」(同)である。

折板屋根へ直接接着することもできる。
これにより、従来型太陽光発電が設置できなかった場所にも設置できる。例えば工場の屋根ではガラス型パネルを設置するために屋根の補強工事が必要となる場合も多いが、ファインフレックスでは補強なしで設置できる。また壁面設置の需要も多い。北海道の商業施設や通常のビル壁面の他、恵庭市では公共施設への設置実績(メイン画像)もある。また関東圏の学校施設に採用され校舎陸屋根に600kW規模の導入工事が完了している。
特に北海道のような積雪地帯では、平面設置だと冬場は雪が積もってまったく発電できなくなるが、壁面設置ならば発電できる時間が長く取れるため、需要が広がりつつあるという。

豚舎などによく用いられるスレート屋根にも設置可能。
また太陽光パネル設置に不向きであった豚舎などの畜産系事業者のスレート屋根でも導入実績を築いており、今後の需要拡大につなげていきたいという。
防眩性や耐火性が特徴
独自工法で施工性も向上

ファインフレックスが持つ特徴は大きく6つある。軽量性と柔軟性の他にも海岸線から50m以上の距離でも設置可能な対塩害性も特徴だ。
さらに反射の少ない表面素材に防眩処理を施すことで、ガラスより2割ほど反射率を減らし、光害も軽減している。実はこれが公共施設での採用を促す要因の1つでもあり、札幌市では脱炭素先行地域プロジェクトとして市立小中学校135校への壁面導入を進めている。
その他最新の封止技術による防水性・UV耐性といった長期信頼性や、薄くて軽いため運搬性や施工性も高い。耐久性と対候性に加え、耐火性も高い。燃焼実験では90秒間バーナーを当ててもバックシートまで延焼せず、発火後約28秒で自己消火することが確認された。

特許を取得した工法で、架台を用いずに直接接着することが可能。
施工では両面テープや接着剤による工法を開発、これにより高い施工性を確保しつつ、金具に負けない支持力を確保している。試験では60m/sの強風にも耐えることが確認されている。ただ接着工法ではパネルの張替えができない。パネルには25年間の保証が付与されているが、パネルを交換して使用を継続することが予想される場合には、取替が容易にできるようフレームを設置する工法も開発している。

将来的な取替や屋根のメンテナンスを視野に入れ、フレームを用いた設置方法。こちらも特許を取得している。
ちなみに、パネル単体ではガラス型より3倍程度高額だが、施工性の高さから導入費用トータルでは従来とほぼ同レベルになるケースもあるという。
発電効率を向上した
新製品を市場投入へ

シルファインでは新製品「ファインフレックス ネオ」を開発している。「TOPConセル」を業界で初めて採用し、従来のシリコン型太陽電池に比べて発電効率が23〜25%とおよそ1〜2%向上させた次世代セルだ。
ただTOPConセルは環境条件による破損や劣化が発生しやすいという弱点がある。これに対してネオでは封止剤として、高耐性・高信頼性を持つPOE(ポリオレフィン系エラストマー)を採用することで、このTOPConセルの弱点を克服している。6月以降に市場投入の予定だ。
加えて、従来のガラスパネルにアルミバーを4本追加して強度を向上させた「ファインフレックス・シールド」の提供も開始。特に積雪地での設置で雪の重みに耐えられるように開発したもので、荷重試験では7500Paの圧力でも変形がなかった。この強みを生かして、最近採用事例が増えつつある積雪地域での導入拡大を図っていく。
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株式会社 SILFINE JAPAN
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取材・文/宗 敦司
SOLAR JOURNAL vol.56(2026年冬号)より転載
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