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自家消費に特化した住宅用ハイブリッド蓄電システム。SolaXが日本市場で本格展開

SolaX Powerは、スマートエネルギーWeek秋2023(9月13日~15日/幕張メッセ)において、自家消費に最適な住宅用ハイブリッド蓄電システムを披露した。日本市場でのシェア拡大を目指す。

蓄電池の容量も
自由にカスタマイズ

SolaX Powerは、中国・欧州・米国を中心に世界130ヶ国以上で展開するパワコン・蓄電池メーカー。2012年の創業時より、ユーザーの声に基づいたスピーディーな製品開発には定評があり、年間総生産量は30GWに達する。とくに中国における蓄電システムの開発および販売実績では、最も歴史ある1社として知られている。

日本市場向けには、2020年より住宅用ハイブリッド蓄電システムの販売を開始。本年度は、人員やサービス体制も拡充し、いよいよ日本での本格展開に乗り出している。

今回、出展の目玉となったのは、最新の住宅用ハイブリッド蓄電システム「J1ESSシリーズ」。1つの筐体に蓄電池(5.8kWh)とハイブリッドパワコンが内蔵されており、簡単に屋外設置することができる。蓄電池単体をプラス2台まで追加設置することが可能であり、家族構成やライフスタイルの変化に合わせて、5.8kWh→11.5kWh→17.3kWhと蓄電容量を増やすことができる。

停電時の
非常用電源としても最適

同シリーズは、逆潮流防止システムを内蔵した自家消費特化型のハイブリッド蓄電システムだ。MPPT3回路の独立した太陽電池ストリング入力回路を標準装備し、他回路の影響を受けることなく、それぞれに最大の発電量を得ることができる。発電した電力は、電力バランス調整機能により、電力会社からの買電量を極力減らせるよう運用される。

一方で、蓄電容量が少ない時に停電が起こるリスクに備えて、貯めた電気を使い切ることがないように、非常用エネルギー残量値を設定できるようになっている。停電時自動運転切替機能により、蓄電容量が設定された非常用エネルギー残量値に達すると、放電を自動で停止。残量値の設定を下げると、再び放電が開始され、電気を使えるようになる。家全体に電力を供給する全負荷にするか、特定の機器のみに電力を供給する特定負荷にするか、電力の供給先を任意に設定することも可能だ。

その他にも、充放電12000サイクル保証の長寿命、リン酸鉄リチウムイオン電池ならではの安全性、シンプル仕様がもたらすメンテナンス性など、優れた特性を有している。


取材・文・写真/廣町公則

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