ハンファジャパン、「N型バックコンタクト」で新境地を拓く! 日本の屋根に寄り添った「全方位進化」とは?
2025/08/04

ハンファジャパンが、住宅用太陽光パネルの新たな旗艦モデル「Re.RISE-NBCシリーズ」を発表。これまで同社が展開してきた製品群からの“全方位進化”を謳う。その意味するところは何か──ハンファジャパン エナジーソリューション事業部の鈴木光一次長に聞いた。
1.Re.RISE-NBCシリーズ 日本住宅市場に最適化
2.業界最高水準へ── 発電効率24.2%を実現
3.日本の住宅屋根へ── 究極のジャストサイズ
4.全方位発電へ── 防眩パネルで北面も活かす
5.安心の約束── 製品・出力とも30年保証
6.開発への想い── 屋根設置の理想形を目指して
Re.RISE-NBCシリーズ
日本住宅市場に最適化
Re.RISE(リライズ)は、以前からバックコンタクト(Back Contact)構造を取り入れた最先端モジュールとして知られていたが、今回のNBCシリーズでは、新たにN型セルが採用されている。シリーズ名の「NBC」は、まさにこの「N型 Back Contact」に由来するものだ。
「Re.RISE-NBCシリーズは、長年にわたり日本市場で培ってきた豊富な経験と最先端の技術力を結集し、日本の住宅環境がもつ特有の制約やニーズに徹底的に寄り添って開発しました」と鈴木氏は語る。それは、単なるモデルチェンジではなく、戸建住宅への太陽光発電導入を加速させるべく、全方位にわたって進化を遂げた製品であるという。
なかでも特筆すべき進化点は、「変換効率の飛躍的な向上」「徹底したコンパクト設計」「屋根全体での発電量最大化」「長期にわたる手厚い保証」の4つだ。製品ラインナップも一新され、「標準型」「大判型」「防眩型」の3タイプで展開される。
業界最高水準へ──
発電効率24.2%を実現
新シリーズのモジュール変換効率は24.2%に達している(大判型の場合)。一般的なN型TOPConモジュールが22%台であるなか、業界最高クラスの圧倒的数値だ。この成果は、高い発電能力をもつN型セルと、モジュール表面から配線をなくし、より多くの光を取り込めるようにしたバックコンタクトを融合させた結果によるものだという。
N型バックコンタクトを採用した「Re.RISE-NBC 440W」とN型TopCon(他社パネル)の比較(出典:ハンファジャパン)
さらに、早朝や夕方あるいは曇天といった低照度環境においても発電量の落ち込みが少なく、高温にも強いので真夏の炎天下でも性能が低下しにくいという特長を有している。パネル1枚1枚の発電能力をトータルに高めることで、制約の多い屋根上での実発電量最大化を可能にしているのだ。
日本の住宅屋根へ──
究極のジャストサイズ
本シリーズは、従来のRe.RISEと比べて、パネル長辺の長さを短縮している。具体的には、約12cm短い長辺1606mmというコンパクト化を実現した。しかも、面積が減ったにもかかわらず、パネル1枚あたりの出力は下がっていない。
鈴木氏は「この12cmは、1984年設立以来、日本で住宅用太陽光発電に携わってきた経験と、膨大な数の日本の家屋を分析した結果に基づいている」として、その意義を説く。12cm短くしたことで、面積が限られた屋根であっても、より効率的に、より多くのパネルを設置することができるようになったのだ。短辺の長さが違う「標準型」と「大判型」を混合して使うこともできるので、レイアウトの自由度も高い。
「Re.RISE-NBCシリーズ」設置事例(出典:ハンファジャパン)
なお、パネルをコンパクト化するにあたっては、「セル」の形状から見直し、それまでの正方形セルから長方形セルに変更したという。「究極のジャストサイズ」への徹底ぶりは、ハンファジャパンならではといえるだろう。
全方位発電へ──
防眩パネルで北面も活かす
NBCシリーズでは、「防眩パネル(アンチグレアソーラー)」がラインナップに加わった。このパネルは、表面に独自の凹凸加工を施すことで、太陽光の反射を効果的に抑制する機能をもつ。さらにバックシートには黒色を採用し、より光沢度を抑え、美観性にも寄与している。
一般に、北面の屋根にパネルを設置すると、太陽光の入射角の関係で、北隣の家に光害(眩しさ)を与えかねなかった。ハンファジャパンでは、こうした懸念を解消すべく、防眩パネルを開発。「光の反射を一般の屋根材と同等以下に抑えることに成功した」という。
これにより、南面には標準パネルを、北面には防眩パネルをといった具合に、屋根の方位や周囲の環境に応じて異なるパネルを組み合わせ、屋根全体を最大限に活かして発電することが可能になった。
防眩パネルを標準パネルと組み合わせて、屋根全体を最大活用(出典:ハンファジャパン)
安心の約束──
製品・出力とも30年保証
同シリーズは、ユーザーにさらなる安心を提供するため、製品保証・出力保証ともに30年間という、現在の業界において最長クラスの保証期間を設けている。この手厚い保証は、導入後の長期にわたる発電性能の維持と、万が一の製品不具合に対する盤石なサポートを約束するものだ。
例えば、25年目でも出力量90.6%を保証する。これだけの保証があれば、N型バックコンタクトによる大きな経済効果を、最後まで安心して享受することができるに違いない。
(出典:ハンファジャパン)
さらに、同シリーズパネルと一緒に導入されたパワーコンディショナ・接続箱・据付用架台および金具・住宅用蓄電システム(ハンファジャパン株式会社が取り扱う製品に限る)に対しても、最長20年間のシステム保証を受けることができる(無償15年+有償延長オプション5年)。圧倒的なパネル品質と相まって、長期にわたって安心できるトータル保証体制が整っているのだ。
開発への想い──
屋根設置の理想形を目指して
鈴木次長は、「日本の住宅屋根は、海外に比べて小ぶりなものが多いといわれます。また、家が隣接しているケースが大半です。日本の屋根向けに、できる限り高効率で、隣家への影響が少ないものを追求しました」と、開発への想いを明かした。
住宅への太陽光導入を検討しているすべての人々に対し、この「Re.RISE-NBCシリーズ」は、卓越した発電能力、類まれな設置の柔軟性、そして盤石な長期保証を兼ね備えた、まさに期待を裏切らない選択肢となるだろう。
PROFILE
ハンファジャパン株式会社
エナジーソリューション事業部
DX戦略部 チャネル・マーケティング課
次長
鈴木光一氏
取材・文・写真:廣町公則
Sponsored by ハンファジャパン株式会社