製品・サービス

「低圧太陽光」の収益最大化へ。“HSK流”発電所診断とO&Mパッケージ

発電量の低下や盗難対策など、低圧太陽光発電事業者が抱える課題は様々。これに対してEPC事業などを手掛けるHSKは、発電所の精密診断サービスを基にリパワリングやFIP転などを提案。防犯用フェンスなど幅広いO&M関連商品・サービスも展開して、低圧太陽光の課題解決を後押ししている。

空撮画像から発電所全体の高精度なオルソ画像と3次元モデルを生成。シミュレーションソフトを用いて、1年365日の間に発電所の敷地内で生じる日影の場所や推移などを高精度にシミュレーションする。

 

<目次>
1.発電量が低下する事例も 精密診断サービスで点検
2.「低圧と言えばHSK」ブランドイメージ確立へ
3.【盗難対策】防犯製品「YOROI™」シリーズを展開
4.【除草・洗浄】ラジコン草刈機を用いたO&Mで負担軽減

 

発電量が低下する事例も
精密診断サービスで点検

稼働開始から長い年月が経過した太陽光発電所の中には、設備の劣化やメンテナンス不足などによって、当初より大幅に発電量が低下しているところもある。また、周辺の建物新設や樹木の生育などにより、運用開始時にはなかった日陰が新たに発生し、発電に影響を及ぼしているケースも。発電量を回復し、収益の最大化を図るためには、太陽光発電設備の点検が必要だ。 

こうした状況に着目したHSKは、太陽光発電所の精密診断サービス「HSK Solar Re―Value」を展開する。想定する主要顧客層は低圧太陽光発電事業者だ。

同サービスではまず、高解像度のカメラを搭載したドローンを使って、太陽光発電所を空撮。太陽光パネルの破損や汚れ、架台の歪みなどを網羅する。

あわせて、クラウド型ドローン測量ソフトによって、空撮画像から発電所全体の高精度なオルソ画像と3次元モデルを生成。シミュレーションソフトを用いて、1年365日の間に発電所の敷地内で生じる日影の場所や推移などを高精度にシミュレーションする。

続いて、取得した実測データと、シミュレーションによる予測値を比較分析。機器の故障および配線ロスの特定や、樹木伐採と太陽光パネルの配置変更時の効果測定、太陽光パネルやパワーコンディショナ(PCS)の交換時期の最適化、長期安定稼働を図るための課題抽出を行う。その上で、オーナーの要望を受けて、「長期的な管理コストの低減も踏まえたリパワリング計画」、「FIP転シミュレーション」という2つの軸で評価。投資対効果を算出し、最適な改善策を提案する。

「低圧と言えばHSK」
ブランドイメージ確立へ

このうち、「長期的な管理コストの低減も踏まえたリパワリング計画」では、O&Mの最適化も含めたリパワリング提案を行っている。シミュレーションで発電量がどの程度増加するかを予測して、収益の拡大が見込める場合には、高効率な太陽光パネルへの交換や、最新のPCSへの更新を提案。DC容量を維持しつつ、日陰のないエリアに太陽光パネルを集約する方法も検討する。

また、樹木など診断で判明した日陰の原因を除去する際の優先順位を設定。ドローンのデータを活用した修繕計画も提案している。

「FIP転シミュレーション」では、現在のFITの買取価格とFIP移行後の売電収入+プレミアムの金額を比較。蓄電池と組み合わせた場合の収益向上策も検討する。なお、顧客がFIP転を決めた後は、様々な機関への手続きをサポート。FIP転は本来発電事業者自身が売電先を探す必要があるが、「グループ会社の小売電気事業者であるTGオクトパスエナジーを紹介できます」と同社の西柊作さんは語る。

すでに同サービスの事例はいくつもあり、例えば関東地方の案件では、シミュレーションに基づき、日陰のかからない場所への太陽光パネルの集約を提案、施工したという。

この他、フェンスなどの防犯商材やラジコン草刈機を用いたO&Mなど、低圧太陽光に適した商品・サービスを幅広く取り揃えている。「『低圧太陽光ならHSKに聞けばいいよね』と思っていただければ」と同社の高北尚史さんは期待を込める。

26年3月のスマートエネルギーWEEKでは、実機も交えてこれらのラインナップを紹介。「低圧と言えばHSK」というブランドイメージ確立を図る。

【盗難対策】
防犯製品「YOROI™」シリーズを展開


右:集中するケーブルを防犯するフェンス。
左:防護テープでケーブルを保護している様子。

近年は、太陽光発電設備の銅製金属ケーブルの盗難が多発。対策として、材質を銅よりも価格の低いアルミに変えるケースもあるが、今後価格が変動すれば効果が下がる可能性もある、との観点から、HSKはより効果的で、かつ低圧太陽光に適した低コストな防犯製品「YOROI™」シリーズを開発した。

犯行に要する時間は、切断・回収を含めて5分程度とされるため、短時間での犯行抑止策が求められる。ケーブル防護テープの「YOROI™ Cableguard-Tape」は、耐切創性の高い織物の「P-TEX」を採用しており、短時間での切断を困難に。巻き付けるだけなので施工も容易。1mあたり4200円で販売する。

一号柱などケーブルが集中する場所に適した防犯用フェンス「YOROI™ Fence/Fence+」も用意する。フェンス上部に忍び返しを、フェンス内の地面には有刺鉄線を設置するなど、防犯性の高い構造となっている。Fence(一辺1mの正方形)、Fence+(一辺最大2mまで調節可能)の2種類。本体価格はFenceが13万円、Fence+が19万円(いずれも税抜・工事費は別途)。同シリーズの他、カメラや回転灯、スピーカーなどの機器と連動可能な侵入検知システムも用意する。

【除草・洗浄】
ラジコン草刈機を用いた
O&Mで負担軽減


右:作業の需要を解決するラジコン草刈り機。
左:洗浄後キレイになったパネル。

気候変動にともなう気温上昇は、雑草が生育する期間の長期化や、従来は枯れていた雑草の越冬などをもたらす。これにより、太陽光発電所で草刈りが必要となる回数は増加傾向にある。また、特に夏場の作業時には、スタッフの健康管理にも十分気をつけねばならない。

こうした除草時の課題解決に貢献するため、HSKはラジコン草刈機を活用したO&Mを提供している。発電事業者は、同サービスの利用によって、従来よりもスタッフの安全性に配慮しつつ、作業負担を軽減できる。

また、太陽光発電所の精密診断を実施した際、太陽光パネルの表面が落ち葉や樹脂などで汚れているのが判明することも。こういう場合にも、HSKでは太陽光パネル洗浄サービスの提供が可能だ。

問い合わせ


有限会社HSK
神奈川県横須賀市久里浜5-15-10 HSK2nd 2F
Mail:hanbai@hskinc.jp

PV EXPOに出展!
ブース番号:E3-18


取材・文/具志堅浩二

SOLAR JOURNAL vol.56(2026年冬号)より転載

アクセスランキング

太陽光関連メーカー一覧

アクセスランキング

広告お問い合わせ 太陽光業界最新ニュース

フリーマガジン

「SOLAR JOURNAL」

vol.56 / ¥0
2026年2月13日発行

お詫びと訂正

ソーラー電話帳 SOLAR JOURNAL メディアパートナーズ