編集部からのお知らせ

高度2万メートル!? 未知の領域を飛行するドローン

ドローンと人工衛星の利点を組み合わせた飛行体「Stratobus(ストラトバス)」が話題を呼んでいる。追跡、通信システム、地上撮影の未来が変わる!

高度2万メートルの空と宇宙の境は、まだ人類が掌握できていない領域だ。その空間をドローンと人工衛星の利点を組み合わせた飛行体「ストラトバス」で有効利用する計画が進んでいる。

ストラトバスは人工衛星より低いこの成層圏下部を飛ぶことにより追跡、通信システム支援、人工衛星より高解像度の地上撮影を行える。レーダーおよび計器を積載して昼夜天候を問わず観測業務を遂行する。飛行機と違いドローンであるため、上空での静止も可能。人工衛星のようなロケットによる打ち上げは必要ない。全長115メートル、全幅34メートル、重さ7トンの機体上部には、エネルギーを供給するための太陽光パネルを備える。

同機の開発は人工衛星開発会社タレス・アレーニア・スペースが主導し、ゴムボート製造会社ゾディアック・マリン・アンド・プール、原子力・代替エネルギー庁の新エネルギー技術・ナノ材料開発センター(CEA Liten)といったフランスを代表する企業・研究所が加わる。今後、世界各国により活用が図られていくだろう成層圏下部を制する先駆けとなるのか。2020年後半または2021年の試験飛行に向けて、プロジェクトは進行中だ。


文/Yukinobu Kato

SOLAR JOURNAL vol.22(2017年夏号)より転載

 

関連記事

太陽光関連メーカー一覧

アクセスランキング

  1. 地域の合意形成を伴走支援 再エネ導入の新たなモデルに ~ 宮城県 再生可能エネルギー地域共生促進税条例を施行 ~...
  2. 【申込受付中!】12/10東京開催!「系統用蓄電池ビジネス」セミナー 蓄電所市場で勝ち抜くヒント...
  3. いつまで続けるのか、ガソリン補助という愚策
  4. 【参加受付中!】2025年1月29日(水)「第32回PVビジネスセミナー」
  5. ハンファジャパンが新製品「Re.RISE-G3」を発売!トークショーにヒロミさんが登壇し一日アンバサダーに就任...
  6. 瓦屋根を再現したJackery社の太陽光パネルが2024年度グッドデザイン賞を受賞...
  7. 【産総研】世界初となるペロブスカイト太陽電池自動作製システムを開発‼ 開発スピードを飛躍的に向上できる...
  8. 専門家に聞いた! 日本に「垂直ソーラー」が必要な理由とは?
  9. 第7次エネルギー基本計画、年内に骨子案を固める 脱炭素電源の構成比率が焦点に...
  10. グリッドコードとは? 太陽光発電事業者も知っておくべき系統運用の新ルール...
太陽光業界最新ニュース

フリーマガジン

「SOLAR JOURNAL」

vol.51 | ¥0
2024/10/31発行

お詫びと訂正

ソーラー電話帳 SOLAR JOURNAL メディアパートナーズ