編集部からのお知らせ

世界初! 太陽光のみで走る電車がオーストラリアで誕生

世界初! 太陽光発電を利用した電池だけで運行する電車がオーストラリアで誕生した。古くなり、使われなくなっていた電車は、柔軟にレイアウトが可能な'曲がる'太陽光パネルを利用することによって新たに生まれ変わった。

太陽光電池使用電車
世界初の運行開始

オーストラリアのByron Bay社は、2017年12月より、世界で初めて太陽光電池で走行する電車の運行を開始した。二両にわたるソーラートレインは、ニューサウスウェールズ州バイロンベイにて、3㎞間を走ることとなる。運営元のByron Bayは、古くなった線路や電車を再開発し、利用を進める会社だ。

新たに運行を開始したソーラートレインは、もともとディーゼルエンジンを搭載しており、Byron Bayも当初は太陽光電池ではなく、ディーゼルエンジンを修理したものを利用する予定だった。しかし、技術の進歩により、太陽光電池を利用した駆動が可能となったため、太陽光発電を利用した電車へと生まれ変わったという。

地域と一体となった運行

故障に備えて、車両にはディーゼルエンジンも搭載してはいるが、運行に必要な全てのエネルギーは、基本的に太陽光電池でまかなわれる。また、天候不良が長引いた時には、地元のエネルギー小売業者を通じて、再生可能エネルギーを充電させるという。

カギとなったのは
曲がるソーラーパネルの採用

ソーラーパネルのモジュールはSunMan社の製品である、「eArche(イーアーチ)」が採用されている。こちらは、ガラス不使用のため柔軟なレイアウトに対応することが可能であり、電車の屋根のような平らでない部分での実装が可能になった。長らく愛されてきた電車の車両が、最新技術と融合することによって、再び街を走ることになったのだ。2017年12月よりソーラートレインは運行を開始しており、Byron Bay社は2018年1月下旬より、順次運行本数を増加させる予定にだという。

問い合わせ

Solar Train運営会社:Byron Bay社公式ホームページ
「eArche」製造:SunMan社公式ホームページ
SUNMAN日本総代理店:日本住宅サービス株式会社ホームページ

関連記事

太陽光関連メーカー一覧

アクセスランキング

  1. 【申込受付中!】12/10東京開催!「系統用蓄電池ビジネス」セミナー 蓄電所市場で勝ち抜くヒント...
  2. いつまで続けるのか、ガソリン補助という愚策
  3. 瓦屋根を再現したJackery社の太陽光パネルが2024年度グッドデザイン賞を受賞...
  4. 【産総研】世界初となるペロブスカイト太陽電池自動作製システムを開発‼ 開発スピードを飛躍的に向上できる...
  5. 【参加受付中!】2025年1月29日(水)「第32回PVビジネスセミナー」
  6. 専門家に聞いた! 日本に「垂直ソーラー」が必要な理由とは?
  7. ハンファジャパンが新製品「Re.RISE-G3」を発売!トークショーにヒロミさんが登壇し一日アンバサダーに就任...
  8. 第7次エネルギー基本計画、年内に骨子案を固める 脱炭素電源の構成比率が焦点に...
  9. 【11月20~22日開催】『第12回PV EXPO関西』の注目ブースとカンファレンスなどの見どころを完全紹介!...
  10. グリッドコードとは? 太陽光発電事業者も知っておくべき系統運用の新ルール...
太陽光業界最新ニュース

フリーマガジン

「SOLAR JOURNAL」

vol.51 | ¥0
2024/10/31発行

お詫びと訂正

ソーラー電話帳 SOLAR JOURNAL メディアパートナーズ