計測機器メーカー社長に聞く! 太陽光業界の展望
2018/04/16
日本の太陽光発電市場の日射計シェアナンバーワンを誇る英弘精機。代表取締役社長である長谷川氏に、今後の太陽光業界の展望について聞いた。
安定した発電の継続のため
O&M関連機器の重要性
新規の太陽光発電所の建設が減少する傾向が見られ、コスト面ではさらにシビアな事業運営が必要です。その中で安定した発電を継続するため、日射計をはじめとしたO&M関連機器の重要性に対する意識が高まってきています。
当社はありがたいことに、日本の太陽光発電市場において日射計のシェアはナンバーワンです。日射をはじめとした太陽光発電に関する計測性能において我々の製品に匹敵するものはなく、世界でも稀有な企業だと自負しています。住宅用の普及だけでなく、例えば建材として利用できる太陽光モジュールなど、太陽光発電設備の可能性はまだ広がると考えてい ます。
日射計はハイグレードから簡易タイプまでご提供しており、他気象計測機器を含めて発電所の健全性評価・健全性確認のためには、特別高圧から低圧まで様々な太陽光発電所に対応できる製品が必要となるでしょう。
今後需要が高まる
発電予測にも貢献
茨城県で2ヶ所、自社のソーラーパークを運営しており、6社のモジュールの比較をしながら日射計などの実証実験も行っています。また、雲の様子を撮影しながら短期の日射予測を実行する「スカイカメラ」という機器の開発にも注力しています。これから需要が高まる発電予測の分野でも貢献していきたいと考えています。
DATA
英弘精機株式会社 代表取締役社長
長谷川 壽一氏
取材・文/廣町公則 文/大根田康介
SOLAR JOURNAL vol.24より転載