O&Mスペシャリストが「SmartPV」を選ぶ理由
2018/05/02
愛知県に本社を構え、日本全国でO&Mサービスを提供する株式会社エネテク。同社は現在、TAOKE株式会社が提供する 「SmartPV」を採用し、発電所管理の低コスト化を進めているという。エネテク関東支社に伺い、その理由を聞いた。
パワコン単位で詳細監視
O&Mコストを大きく低減
TAOKEが提供する遠隔監視システム「SmartPV」を2016年の後半から採用している株式会社エネテク。同社は、ドローンに搭載したサーモカメラで上空から異常箇所を特定し、広大な発電所や人が入りにくい場所でも短時間での検査が可能なO&Mサービス「ソラパト」を提供する、O&Mのスペシャリストだ。
(左)株式会社エネテク関東支社 保守管理本部 技術開発部長 寺田健利氏
(右)株式会社エネテク関東支社 関東支社長 野口貴司氏
同社関東支社長の野口貴司氏は、「当社では、遠隔監視システムを『SmartPV』に集約し、コスト低減とO&Mの効率化を実現しました」と話す。
SmartPVを採用してエネテクがO&Mを行っている茨城県潮来市の太陽光発電所(1MW)。
SmartPV データロガー(L135×W85×H25mm)
以前、複数の遠隔監視システムを併用していたが、発電所ごとに各管理システムにログインする必要があり、手間がかかっていた。そこで、およそ100件を一気に「SmartPV」へ変更。デバイスを選ばず、1つの画面で複数の発電所を監視できるため、利便性が大きく向上した。
また、パワコン1台ごとに電圧まで監視するため、CTセンサーによる電流のみの計測よりも、詳細で誤差の少ない情報を取得でき、パワコンによっては、ストリングごとの監視も可能になる。不具合が生じれば即座にメールが届くため、発電ロスを抑えられる。駆けつけが必要な場合にも事前に症状を予測できるうえ、メンテナンス記録をクラウドに残しておける。
さらに、気象庁の日照データを元に理論値と実際の発電量を比較できるなど、発電状況の分析にも長けている。同社技術開発部長の寺田健利氏は、「条件を整えれば、パネル洗浄の効果測定も可能です」とメリットを語ってくれた。
PCはもちろん、タブレット、スマートフォンでも遠隔で情報をチェックできる。
近隣地域の気象庁日照データと実際の発電量を比較した日ごとのデータだ。
詳細な発電監視を低コストで実現し、O&Mの最適化に貢献する「SmartPV」が、今後ますます活躍の場を広げそうだ。
問い合わせ
東京都品川区西五反田1-17-1
TEL:03-3490-6518
mail:sales@smartpv.co.jp
取材・文/大根田康介
SOLAR JOURNAL vol.25(2018年春号)より転載