編集部からのお知らせ

拡がる米国の太陽光マーケット、2018年の動向は?

米国最大規模の太陽光発電見本市「インターソーラーNA」開催まで残り2週間を切った。米国では『第3四半期までに設備容量49.3GW』という2017年のマイルストーンを達成しているが、今後はどんな目標を立てているのか? 2018年のマーケット動向を探る。

太陽電池モジュールへの関税は
再エネの未来を蝕むか?

米国では、多くの州が太陽光エネルギーの可能性に気づきはじめるにつれ、『太陽光+蓄電池』の設置が住宅および産業規模で勢いを増している。2018年には約106GWの新しい太陽光発電設備が稼働を始める予定で、米国調査会社のGTMリサーチによると、初めて3桁の年となる。

トランプ政権によって示された輸入太陽電池モジュールに対する30%の関税により、市場発展のスピードは多少落ちるが、未来を破壊するまでは行かないと、GTMリサーチを含む多くの分析グループが述べている。

North Carolina Clean Energy Technology Center によると、現在29の州で再生可能エネルギーの導入目標を掲げており、さらに8州が再生可能エネルギーに関する目標をもっている。実際、カリフォルニア州では、州の公益事業会社が電力の33%を再生可能エネルギーで供給するという2020年目標に近づいており、2030年には50%まで増加させる見込みだ。

市場が新しい価格構成に順応するにつれ、太陽光発電は継続的な成功を収める。関税の影響から一時的に発電所の建設が減ることも考えられるが、ゆっくり着実に成長を遂げることで、長期的には市場の繁栄に繋っていきそうだ。

太陽光のエキスパートたちが集結!
「インターソーラー」米国で開催

サンフランシスコでは、2018年7月10日から12日の間、米国最大の太陽光発電見本市である「インターソーラーNA」が開催される。


「インターソーラーNA 2017」会場の様子

当日は最新のソリューションが展示され、講演会では太陽光発電および蓄電池業界のエキスパートたちが登壇予定。ソーラージャーナルの雑誌も、入り口付近のメディアコーナーにて配布される。


「インターソーラーNA 2017」講演会の様子

 

DATA

インターソーラーNA

HP:The premier Solar Exhibition in the United States – Intersolar North America

関連記事

2018/06/04 | 編集部からのお知らせ

蓄電池の世界市場、2030年は1兆2,585億円に!?

太陽光関連メーカー一覧

アクセスランキング

  1. 【2024年太陽光ビジネス】再エネは「長期安定電源」になる! 事業環境の整備に必須のリパワリング...
  2. 太陽光発電、盗難保険金が急増 持続的な保険提供が困難になる可能性も
  3. 宮城県、森林保全へ再エネ課税 4月1日に全国初の条例施行
  4. 太陽光パネルの増設・更新を促進! 2024年度にルール見直し
  5. 太陽光発電所 銅線ケーブルの盗難被害が相次ぐ 銅の価格上昇が背景に
  6. 最新春号の見ドコロ!「ソーラージャーナル」vol.49 4/30発行
  7. 脱原発完遂のドイツの電源構成、どうなるエネルギー費の再高騰リスク?
  8. 【受付中】5/28(火) ケーブル盗難のリアルを知るための「太陽光のリスク管理」セミナー開催...
  9. 初回の長期脱炭素電源オークション、976.6万kW約定。蓄電池で厳しい競争
  10. 【 参加受付中!】2024年7月25日(木)「第30回PVビジネスセミナー」
太陽光業界最新ニュース

フリーマガジン

「SOLAR JOURNAL」

vol.49 | ¥0
2024/04/30発行

お詫びと訂正

ソーラー電話帳 SOLAR JOURNAL メディアパートナーズ