低圧オーナー必読! 太陽光発電所の「O&M」で考えるべきポイント
2018/08/01
内装工事や不動産業界での経験を経て、"防犯のスペシャリスト"となった袋雅和氏が、2011年に設立したリアルヴィジョン。同社が考える、資産運用視点を取り入れた「真のO&M」とは? オーナーが考えておくべきポイントも紹介。
真のO&Mを目指して
独自パッケージを提供
電気工事および太陽光発電システムの提案、各種申請業務、施工、メンテナンスを一貫して手掛けるリアルヴィジョンの袋雅和社長は、メンテナンス不備の太陽光発電所を数多く目の当たりにしてきた。
その体験から、「これからのO&Mには『資産運用』の視点が欠かせない」と力強く訴える。背景には「自分は十分なメンテナンスをしている」と思い込むオーナーがまだ多く、真の意味でのO&Mが日本にまだ浸透していないことがある。定期点検や駆け付け点検といった通常のメンテナンスしかされておらず、「資産運用に関わるオペレーションができていない」(袋氏)のが現状だ。
株式会社リアルヴィジョン 代表取締役 袋 雅和氏
まずは各オーナーが、発電所=資産という視点を明確に持たなければならない。その上で売電収入だけではなく、税金がいくらかかるのか、近隣トラブルや盗難を防ぐためにはどんな対策を講じればいいかといったことを考える必要がある。
そうした機会を提供するべく、同社は6つの項目をワンパッケージにした独自のO&Mサービスを、満を持して開始した。同社のO&Mパックの特徴は、基本的な4項目に加えて「節税対策」「弁護士相談」があること。
そのヒントを得たのが、袋氏自身が参加する異業種交流会だ。参加者にはファイナンシャルプランナーや弁護士がおり、彼らに相談する中で発想が湧いてきた。
「売電収支がプラスだからOKではなく、20年というスパンで考えれば、節税ひとつで大きなお金になる。まだ表面化していない近隣トラブル、相続トラブルなどを法的な側面からサポートできれば、より太陽光発電所の資産価値を高められる」――そんな思いが、袋氏の心に芽生えた。