編集部からのお知らせ

太陽光設備の支持物、技術基準定めた省令が4月から施行。荷重や安定性の規定も

太陽光発電設備の支持物や地盤について、4月から新たな省令が施行された。構造や荷重の安定性、品質などが満たすべき技術的要件を定め、民間規格や認証制度との連携をとりやすくするために制定されたものだ。具体的な説明が示された「逐条解説」を、ぜひチェックしてほしい。

支持物や地盤の新たな技術基準
構造や安定性、品質などを規定

4月1日、経済産業省は、架台や基礎などの太陽光発電モジュールの支持物や地盤に関する新たな技術基準を定めた。これは「発電用太陽電池設備に関する技術基準を定める省令」という名称で、同日から施行された。

この省令を制定した背景には、近年、太陽光発電設備が増え、設置形態も多様化していることがある。支持物などに関する新たな省令を設け、民間の規格や認証制度と連携しやすくすることを目的としている。

省令が規定するのは、太陽電池モジュールの支持物の構造や、各種の荷重に対する安定性、使用材料の品質といった満たすべき技術的要件などだ。また、人体や物件を傷つけないことや、公害や土砂の流出を防止する規定も盛り込まれた。

意義や要件を細かく解説する
「逐条解説」でわかりやすく

「発電用太陽電池設備に関する技術基準を定める省令」と同時に、技術的な内容を具体的に示した「発電用太陽電池設備の技術基準の解釈」も定められた。

また、これらの省令と解釈は「逐条解説」によってさらに詳細な説明が加えられた。「逐条解説」とは条文をひとつずつ順に取り上げて意義や要件、効果を解説したものだ。

例えば「支持物の構造等」を定めた省令第四条に関していうと、水上設置の太陽光発電設備の支持物について考慮されるべき荷重や対象部位などが、図入りでわかりやすく補足されている。

(出典:経済産業省)

DATA

経産省:発電用太陽電池設備に関する技術基準を定める省令を制定しました


文:山下幸恵(office SOTO)

関連記事

太陽光関連メーカー一覧

アクセスランキング

  1. 【 参加受付中!】2024年7月25日(木)「第30回PVビジネスセミナー」
  2. いつまで続けるのか、ガソリン補助という愚策
  3. 環境省地球温暖化対策事業室に聞く! 脱炭素化の課題とその乗り越え方
  4. 太陽光パネルの増設・更新を促進! 2024年度にルール見直し
  5. 経産省、部分供給の見直し案「分割供給」を今年10月にも導入か。既存のオフサイトPPAへの影響は?...
  6. 専門家に聞いた! 日本に「垂直ソーラー」が必要な理由とは?
  7. 脱原発完遂のドイツの電源構成、どうなるエネルギー費の再高騰リスク?
  8. グリッドコードとは? 太陽光発電事業者も知っておくべき系統運用の新ルール...
  9. 「雑草」がエネルギー源に!? 名城大が発電を実演
  10. 世界で躍動を始めた、蓄電池の持つ再エネ拡大のパワー
太陽光業界最新ニュース

フリーマガジン

「SOLAR JOURNAL」

vol.49 | ¥0
2024/04/30発行

お詫びと訂正

ソーラー電話帳 SOLAR JOURNAL メディアパートナーズ