サステナブルなミネラルウォーター「JUST WATER」が話題! 「プラスティックを減らしたい」
2021/06/21
ウィル・スミスの息子ジェイデン・スミスは、芸能活動よりも環境活動家としての話題の方が目立つ二世タレント。最近はサステナブル容器を使ったミネラルウォーターのビジネスを成功させている。
10歳で
環境活動に目覚める
ジェネレーションZ特有とも言える社会問題へのパッションをティーンの頃から体現してきたジェイデンは、18歳でEnvironmental Media Association(環境メディア協会)から環境問題に取り組んだとして功労賞を贈られた。父ウィルと立ち上げた「JUST WATER」のプロジェクトなどが評価されたのだ。
ウィルの主演映画『ジェミニマン』の記者会見を取材した際、会場で出されていた水はJUST WATERだった。世界的スターの父親と、インスタで約1600万人(2021年4月現在)のフォロワーを持つジェイデンという最強の広告塔を持つだけに、JUST WATERの人気は環境保護のムーブメントの追い風を受けてうなぎ登り。発売以来、販路を拡大し続けている。
JUST WATERは、ジェイデンが10歳の時に考えたアイデアだった。海に浮かぶプラスティックのボトルを見て、プラスティックがどれだけ二酸化炭素を生み出しているかを知ったジェイデン。「プラスティックがゴミになって僕らの環境にどういう影響を及ぼすのかを知った僕は、『何かをしなければ』『変えなければ』と思った。『プラスティックをできるだけ減らす努力をしなければ』と……。そして、『それは人々が簡単にできるものにしなければならない』と思った」と同社のウェブサイトにコメントを載せている。
そんな思いを実現させたのが、100%リサイクル可能で輸送にも耐えうる強度を持ち、かつ、空きボトルを水筒としても使える容器にミネラルウォーターを入れて販売するJUST WATERだ。
この容器は約54%が紙で、約35%が植物由来のプラスティック、残りがアルミニウムと従来のプラスティックでできている。植物製プラスティックは、大豆やトウモロコシよりも敷地が少なくて済み、雨水だけで栽培できるサトウキビを原料にするというこだわりようだ。
スニーカーブランドとコラボ
ファッションもサステナブルに
2019年にニューヨークで開催された環境問題啓発のイベントには、妹を伴って登壇。グレタ・トゥーンベリも出席した同イベントでは、「俺たちは世界を変えなければいけない。変化しなければいけない。俺たちの子供たちのために古い世界から脱却しなければいけない」と熱く訴えた。
環境を考えてベジタリアン主義を貫いているジェイデンは、このイベントに先立ち、インスタのフォロワーに向けて、「金曜は肉を食べない日にしよう!」とも呼びかけた。
ファッション・アイコンとしても活躍するジェイデンは、昨年からスニーカーのブランド「ニューバランス」とのコラボをしているが、今年のアース・デー記念に発売する新デザインはリサイクル素材を使ったもの。ファッション界でもトレンドになってきたサステナブルを更に促進するきっかけになること間違いなしだ。
取材・文:はせがわいずみ
SOLAR JOURNAL vol.37(2021年春号)より転載