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EV充電器からチャージできるNEW蓄電池、登場!電気代0円も可能に!

台湾の蓄電池メーカー、モアイグリーンパワー(日本法人「モアイエナジー」)が、蓄電池のまったく新しいスタイルを提案する。それは、V2H設備から充電できる、配線不要の80kWh蓄電池。自家消費の可能性を広げる新発想の製品だ。

V2H時代の新定番
配線不要で後付けも容易

モアイエナジーが日本国内への導入を図る蓄電池は、太陽光&EV(電気自動車)時代にフィットしたこれまでにない使い方が魅力。蓄電池本体にEVの充電規格「CHAdeMO(チャデモ)」に対応した充電口が設けられており、そこにV2H設備の充電ガン(充電コネクタ)を差し込むことで蓄電する。まさにEVにチャージする感覚で蓄電することができるのだ。蓄電した電気の放電も、EV同様にV2H設備経由で行う。


これまでは〝走る蓄電池〞としての役割を期待してEVに乗り換えても、太陽光発電設備でつくった電気をEVに蓄電するためには、日中そのEVを走らせることができないというジレンマがあった。この問題を解決するためには、別途、蓄電池を設置することになるが、そのためにはパワーコンディショナをはじめ対応機器も必要となり、大きな手間とコストがかかってしまっていた。

モアイエナジーの蓄電池は、この問題を解決に導く製品だといえるだろう。V2H設備の機能がそのまま生かせるので、別の機器を追加購入することなくシステムを構築することができる。充放電は充電ガンで行うので、設置にあたって面倒な配線作業も必要ない。V2H新規導入時にはもちろん、増え続ける後付けニーズに最適な製品の1つだ。

 

圧倒的な大容量
電気代0円の生活も可能に

同蓄電池は、蓄電容量80kWhという大容量を誇る。一般的な家庭用蓄電池とは比べるまでもなく、EVバッテリー容量60kWh(リーフe+)よりも、さらに大きい。太陽光発電設備の規模にもよるが、これだけの蓄電容量があれば、大邸宅であっても「電気代0円」が可能だ。V2H化を進める集合住宅や企業にとっても、この大容量と導入のしやすさは大きな魅力となるだろう。

さらに、モアイエナジーでは、別途用途として工事現場の電源設備として活用することも提案する。夜間工事など発電機の騒音が問題となるような場面で、ほとんど音を出さない大容量蓄電池のメリットは大きい。配線のいらないスタンドアローンタイプの製品だからこそ実現できる使い方だ。

同蓄電池は、2024年2月より出荷予定。価格は600万円程度となる見通し。同社によると「製造は台湾で行っているので、輸出規制など近年の地政学的リスクも少ない」とのこと。太陽光の自家消費に欠かせない蓄電池の世界に、新たなスタンダートが加わることになりそうだ。

 

問い合わせ


moai green power(日本法人「モアイエナジー」)
東京都目黒区中央町2-11-10
TEL:03-6555-4476
MAIL:info_sj@moai-energy.com


取材・文/廣町公則

SOLAR JOURNAL 特別号 (2023年9月号)より転載

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