太陽光発電設備が水害?二次災害を起こさない対処法
2015/09/11
台風18号による豪雨の影響で関東及び東北地方にて大規模な水害が発生している。そこで、被災された方々の安全確保の為、一般社団法人太陽光発電協会(JPEA)が「太陽光発電設備が水害によって被害を受けた場合の対処について」を提出した。二次災害を防ぐためにも、是非、参考にしてほしい。
太陽光発電設備が水害によって
被害を受けた場合の対処について
1.水没・浸水時の注意事項 太陽光発電設備のパワーコンディショナや、太陽電池パネルと電線との接続部は、水没・浸水して いる時に接近又は接触すると感電する恐れがありますので、近づいたり触れたりしないようにしてください。
漂流物などにより、太陽電池パネル、集電箱及びパワーコンディショナが破損したり、接続している 電線が切れたりしている場合は、水没・浸水時に近づくと感電する恐れがありますので、近づかない ようにしてください。
2.被害への対処に向けての連絡 被害への対処の実施にあたっては、50kW 未満の太陽光発電施設の場合は販売施工事業者に、 50kW 以上の太陽光発電施設の場合は選任されている電気主任技術者に連絡し、対策をとってく ださい。
3.太陽電池パネルの取り扱い 水害によって被害を受けた太陽電池パネルは、絶縁不良となっている可能性があり、接触すると感電する恐れが ありますので、触れないようにしてください。
復旧作業等でやむを得ず取り扱う場合でも、素手は避けるようにし、感電対策(ゴム手袋、ゴム長靴の使用等)など によって感電リスクを低減してください。 又、複数枚の太陽電池パネルが接続されたまま飛ばされたり流されたりした場合は、接続活線状態であれば日射 を受けて発電し高い電圧/電流が発生するため、周辺にロープを張るなど、関係者以外が不用意に立ち入らな いような対策を実施することが必要です。
4.パワーコンディショナの取り扱い 浸水したパワーコンディショナは、直流回路が短絡状態になる可能性があり、太陽電池パネルが活線状態の場合 には、短絡電流が流れることでショートや発熱する可能性があります。
ショートしている状態が見える場合には、販 売施工事業者に連絡し、対応をとってください。 取り扱いにあたっては、安全のため感電対策(ゴム手袋、ゴム長靴の使用等)を行うとともに、パワーコンディショナ の遮断器を解列することを推奨します。
(一般社団法人太陽光発電協会発表より抜粋)