編集部からのお知らせ

トランサンソーラーが自社ブランドパネルを供給開始!

長らくパネルメーカーのOEM供給を手がけてきたトランサンソーラーが、自社ブランド打ち出してパネル供給を開始。同社代表取締役の小穴氏に話を聞いた。

太陽電池製品メーカーおよびクリーンエネルギーサービスのプロバイダーであるBeyondsunグループ。2016年度の年間出荷容量は550MWを超えた。同グループは太陽光事業のほか、創業30年以上の繊維事業(カシミヤ)と不動産事業を手がけている。とくにカシミヤの生産については中国国内2位のブランドで年商は約700億円、600店舗以上、販売員3000名以上を抱えている。

そうした強固な財務基盤を背景に、2008年にトランサンソーラーは誕生した。もともと名だたるパネルメーカーのOEM供給を手がけるなど黒子に徹していた同社だが、今年3月のPV EXPOで、初めて自社の名を冠したパネルを打ち出した。

同社代表取締役の小穴泰平氏は、「おそらく当社の社名を知っている人はほとんどいないでしょう。2016年7月に日本法人ができ、11月に日本で事業を始めたばかりですから。OEM供給からモジュールメーカーを始めたきっかけは、高いクオリティの製造工場、品質、納期の実績がついてきたからです。自信をもって当社のパネルを提供いたします」と語る。

代理店戦略を進め、この度、大手商社の丸紅と提携した。業界としては初めて販売価格を明示し、また丸紅の国内倉庫に在庫を持ち最短5営業日でのスピーディーな納品を目指す。製品の品質保証も15年ついている。

日本法人には5人のスタッフがおり、うち4人が太陽光発電業界で実績を積んだ人間だ。小穴社長ももともと大手パネルメーカーで経験があり、「スタートの時点から顧客はキャッチアップできています」と胸を張る。

多結晶モジュールは最大325W、変換効率16.77%、単結晶モジュールは最大330W、変換効率17.02%で、25年で80%の出力保証をしている。2017年は世界で600MWの出荷を予定しており、日本法人だけで1割の60MWを目標としている。


トランサンソーラー株式会社の代表取締役である小穴泰平氏。


取材・文/大根田康介

関連記事

太陽光関連メーカー一覧

アクセスランキング

  1. 長期安定適格太陽光事業者制度始まる。複数の遠隔監視システムを使う発電所の「バルク管理」の課題をどう解決するか...
  2. 『SOLAR JOURNAL』最新夏号8/1発行!《再エネ 主力電源へ》
  3. 2023年、さらに加速する欧州の太陽光ブーム
  4. 積水化学工業がペロブスカイトを量産化! 2030年にはGW級の製造ライン構築を目指す...
  5. 【受付中】9/3(水)開催!注目の系統用蓄電池に特化した、投資家・金融向け「グリーン投資戦略セミナー」...
  6. 北海道釧路市「ノーモア メガソーラー宣言」 10kW以上の事業用太陽光発電を許可制へ...
  7. 世界の平均気温が史上最高を記録、目の前に迫る温暖化の危機
  8. 【PVビジネスセミナーレポート】需要家が求めるPPA・蓄電池活用モデル
  9. 【参加受付中!】2025年9月12日(金)「第35回PVビジネスセミナー」
  10. 【飯田哲也さんコラム】第7次エネルギー基本計画原案から透けてみえる経済産業省の真意とは。...
広告お問い合わせ 太陽光業界最新ニュース

フリーマガジン

「SOLAR JOURNAL」

vol.54 | ¥0
2025/8/1発行

お詫びと訂正

ソーラー電話帳 SOLAR JOURNAL メディアパートナーズ