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メガソーラーの高電圧化が加速、1500Vパネルに新製品

さらなる効率アップを目指して、メガソーラーの高電圧(1500V)化が進んでいる。1500Vへの対応は、モジュールメーカーにとっても大きな課題の1つだ。こうした中、トリナ・ソーラーが、1500V仕様の太陽光パネルのラインナップを強化した。

メガソーラーは
1500Vが主流になる!?

トリナ・ソーラーはこのほど、直流電圧1500V仕様の太陽光パネルに新タイプを投入、ラインナップを強化した。世界的なトレンドの1つである大規模太陽光発電所(メガソーラー)の高電圧化に対応するものだ。

メガソーラー内部で電力を送る際の直流回路の電圧は、600Vからスタートし、現在では1000Vが主流となっている。しかし近年、アメリカやインド・中東・南アフリカ等においては、1500V太陽光発電システムの導入が進んでいる。日本でも1500Vへの関心は高まっており、2017 年後半から2018 年にかけて導入が加速すると予想されている。

発電所の高効率化へ
1500V対応製品の開発が進む

電圧は、高い方が電圧降下ロスを抑えられ、送電ロスも低減される。また、太陽光パネルの直列接続枚数を増やすことができ、電力損失を減らし、システム効率を向上させることが可能となる。さらに、接続箱の台数や送電ケーブルの長さ・本数を減らせるので、導入コスト・ランニングコストともに低減させることができる。太陽光発電所の規模が大きくなればなるほど、高電圧化により、プラント全体のコスト効率は高まっていく。

このようにメリットの多いメガソーラーの高電圧化だが、これを実現するためには太陽光パネルからパワーコンディショナ、ケーブル類に至るまで、すべての設備機器が高電圧化に対応していなければならない。いまは1500Vという新トレンドに対応すべく、各種太陽光関連メーカーが開発を急いでいる状況だ。

「ALLMAX」 (多結晶/60 セル) 出力:270 – 280W 最大変換効率:17.1%

1500V仕様のパネルなら
トリナ・ソーラーがおすすめ

こうした中にあって、トリナ・ソーラーはいち早く1500V仕様の太陽光パネルを開発。フレームレス両面ガラスタイプの「DUOMAX」シリーズを発表し、好評を博してきた。そして今回、新たに1500V仕様のラインナップに加わったのは、従来から定評のあるフレームタイプのモジュールをベースにしたもの。汎用性の高いフレームタイプに1500V仕様が加わったことで、高電圧化ニーズに幅広く対応することが可能となった。

今回発表された1500V仕様の太陽光パネルには、60セルおよび72セルタイプがあり、それぞれに多結晶モジュールと単結晶モジュールが揃う(多結晶モジュール :「ALLMAX」/「TALLMAX」、単結晶モジュール: 「ALLMAX M plus」/「TALLMAX M plus」)。

トリナ・ソーラー・ジャパンのChen Ye 代表取締役社長は、「これらの製品は、アメリカ・ヨーロッパでは、既に大規模太陽光発電所に導入済みです。今後、日本でも大規模太陽光発電所開発では、今回ご紹介したモジュールが皆様のビジネスに大きく貢献できると信じています」と話している。

「ALLMAX M plus」 (単結晶/60セル) 出力:280 – 305W 最大変換効率:18.6%

SPEC

「ALLMAX」 (多結晶)
モジュール寸法:1650×992×35mm/重量:18.6kg
出力:270-280W/最大変換効率:17.1%
保証:10年製品保証、25年リニア出力保証

「ALLMAX M plus」 (単結晶)
モジュール寸法:1650×992×35mm/重量:18.6kg
出力:280-305W/最大変換効率:18.6%
保証:10年製品保証、25年リニア出力保証

問い合わせ

トリナ・ソーラー・ジャパン株式会社

TEL:03-3437-7000 (受付時間:月~金 ※祝日を除く 9:00~18:00)


取材・文/廣町公則

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