編集部からのお知らせ

世界最大! 浮体式水上メガソーラー現る

水質汚濁が進む石炭の採掘跡地が自然エネルギーを生み出す場所へ。2017年5月に稼働を開始した、中国・安徽省の浮体式水上メガソーラー。世界最大規模のパネルの姿は見とれるほどだ。

荒れた広大な水域がエコ・エネルギーを生むサステナブルな場所へ― ―。石炭の産地として知られる中国・安徽省にある淮南市。同市では、多雨な気候も影響して石炭の採掘跡地に水が流れ込み、水深4~10メートルの巨大な水たまりができていた。鉱山跡であるため水には鉱物が混ざって水質汚濁が進み、一帯は使いものにならない場所となっていた。

そのスペースに目をつけたのが、中国の大手太陽光発電事業向けパワーコンディショナ・サプライヤーであるサングロウ社だ。空いた水上にソーラーパネルを張り巡らせたことで、邪魔者扱いされていた水域がエネルギーを生み出すエリアに。水上でメガソーラーを展開することで、土地資源の有効利用も実現した。

この今年5月に稼働した世界最大となる浮体式水上メガソーラーの出力は40MW。パワーコンディショナには同社の製品が使われている。

開発によって価値が下がってしまった土地を価値ある場所に変えた同プロジェクト。開発が進み環境問題が深刻化する中国の、今後の方向性と対応策を示唆する好例といえそうだ。


文/Yukinobu Kato

SOLAR JOURNAL vol.23(2017年秋号)より転載

関連記事

太陽光関連メーカー一覧

アクセスランキング

  1. 【EMS専門家が監修】系統用蓄電池のビジネスモデル、他社に差をつけるためのEMSの基礎知識...
  2. AI・データセンターのRUTILEAが蓄電所に参入。HUAWEIの蓄電システムが選ばれた理由とは?...
  3. PV EXPOでフルスクリーンの新製品を披露。適地が少ない日本の脱炭素化に高い発電効率で応えるAIKO。...
  4. 【北村さんコラム】花開くか、系統用蓄電池ビジネスの未来
  5. 【参加受付中!】2025年6月10日(火)「第34回PVビジネスセミナー」
  6. 太陽光発電が、2023年に世界で見せた驚異の実力
  7. 【FIT/FIP大幅改正①】初期投資支援スキーム、始動! 屋根設置太陽光に追い風!!...
  8. 第7次エネルギー基本計画を閣議決定 太陽光の比率を 23~29%程度に変更...
  9. HUAWEI 新型蓄電システム、3機種を一挙公開 産業用・住宅用ともに「安全性」を徹底追求...
  10. 【FIPの進化形】時代はFIP移行+蓄電池へ! 新たなビジネスモデルを探る《FIP転》...
広告お問い合わせ 太陽光業界最新ニュース

フリーマガジン

「SOLAR JOURNAL」

vol.53 | ¥0
2025/4/10発行

お詫びと訂正

ソーラー電話帳 SOLAR JOURNAL メディアパートナーズ