経済産業大臣賞を受賞した「バイナリー発電」って?
2018/02/13
火山国である日本。地熱資源量でみると世界第三位の熱資源国であることをご存知だろうか。地熱発電は安定した出力が期待できる再生可能エネルギー。その中でも近年脚光を浴びているバイナリー発電方式とは?
従来の地熱発電では活用できなかった
低温の蒸気・熱水での発電
わが国が積極的に導入促進を図るべき政策的支援対象と位置づけられている新エネルギー。現在、新エネルギーのひとつとして扱われる地熱発電は「バイナリー方式」のものに限られている。
「バイナリー」という名称は、熱源となる流体と低沸点媒体の2つの流体を利用することに由来する。
バイナリー方式は、地熱流体の温度が低く十分な蒸気が得られない時などに、地熱流体で沸点の低い媒体を加熱し、媒体蒸気でタービンを回して発電するもの。従来の地熱発電では活用できなかった低温の蒸気・熱水での発電が可能となるのだ。
平成29年度の新エネ大賞では「経済産業大臣賞」を、滝上バイナリー発電所が受賞。使用されていない熱水を再利用して熱効率を15%改善させたことが、未活用熱水の有効活用や発電容量向上の取組みとして地熱発電の拡大に貢献したと評価された。
今後の広がりに期待がかかる。
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