編集部からのお知らせ

米国の太陽光発電入札制度「RAM」が画期的すぎる!

太陽光発電の発電コストが、従来の化石燃料の発電コストに匹敵するまで低コスト化が進んでいる米国。太陽光発電導入量で米国の半分以上を占めるカリフォルニア州の承認プロセスを簡素化した中規模電源向け再生可能エネルギーオークション法(RAM)とは?

前記事 電力消費者の負担を抑制!米国の太陽光入札制度に迫る

承認プロセスを簡素化した
中規模電源向けRAM

2つ目は再生可能エネルギーオークション法「RAM(The Renewable Auction Mechanism)」と呼ばれるもので、競争入札を簡素化したものである。配線網に接続される3MW以上20MW未満の中規模電源が対象となる。電力会社別の公募枠に対して最も安価な札を入れたプロジェクトから順次、入札全体の募集容量に達するまで採用されていく。しかし、低価格の他に接続契約や運転開始期限なども考慮に含まれる。

RAMは入札プロセスが簡素化されているので、入札実施からCPUCの承認までのプロセスにかかる時間がRFPと比べて約分の1となっている。CPUCによると、第1回と第2回のRAM公募には募集容量の10倍以上にも上る応募があったそうだ。2011年に行われた第1回の入札価格はすでに9セント/kWhを下回る8.9セント/kWhで、第2回では8.4セント/kWhだったという。2011年11月の第1回入札を皮切りに、これまでに6回実施され、うち5回で合計1.3GWの再エネ(主に太陽光発電)が調達された。


文/モベヤン・ジュンコ

SOLAR JOURNAL vol.24より転載

関連記事

2017/09/29 | 編集部からのお知らせ

米政府に新法案『2050年100%再エネ』の7要点

太陽光関連メーカー一覧

アクセスランキング

  1. 【飯田さんコラム】新築住宅への太陽光発電設置義務化。東京都から全国へ広がる動き...
  2. 【参加受付中!】2025年6月10日(火)「第34回PVビジネスセミナー」
  3. EPCの設計者必見! 蓄電池併設のFIP転やPPA「DCリンク」で収益を向上させる方法...
  4. 『SOLAR JOURNAL』“蓄電池ビジネス”特集号 5/27発行!
  5. 積水化学工業がペロブスカイトを量産化! 2030年にはGW級の製造ライン構築を目指す...
  6. 東京都の「太陽光義務化」2年間の準備期間を経て2025年春動き出す
  7. 【EMS専門家が監修】系統用蓄電池のビジネスモデル、他社に差をつけるためのEMSの基礎知識...
  8. HUAWEI 新型蓄電システム、3機種を一挙公開 産業用・住宅用ともに「安全性」を徹底追求...
  9. 第7次エネルギー基本計画を閣議決定 太陽光の比率を 23~29%程度に変更...
  10. 【北村さんコラム】花開くか、系統用蓄電池ビジネスの未来
広告お問い合わせ 太陽光業界最新ニュース

フリーマガジン

「SOLAR JOURNAL」

蓄電池特集号 | ¥0
2025/5/27発行

お詫びと訂正

ソーラー電話帳 SOLAR JOURNAL メディアパートナーズ