仮想発電所にも対応、蓄電池用交直変換装置が発売
2018/03/28
経済産業省は、平成28年から平成32年までの5年間にわたり、VPP(バーチャルパワープラント)の制御技術の確立等を目指した「バーチャルパワープラント構築実証事業」を実施している。今後、需要拡大が期待される蓄電池市場に対応する交直変換装置が発売された。
VPPへの運用に最適な
「蓄電池用PCS」を開発
気象条件によって、発電量が変動する太陽光発電や風力発電。それらの導入拡大により、重要性が高まっているのが「需給調整」だ。
従来、発電所の稼働・停止等、「供給側」で行ってきた「需給調整」を、電力系統に点在する需要家の機器のIoT化、一括制御することで、「需要側」から調整し、あたかも1つの発電所(仮想発電所)のように機能させる仕組み「VPP(バーチャルパワープラント)」の構築に向けた取り組みも始まっている。この需給調整の有力な方法の一つが「蓄電池システム」。
日新電機株式会社は、この「蓄電池システム」の充放電を制御する「蓄電池用PCS」の汎用タイプを開発、販売を開始した。VPP=仮想発電所事業や再生可能エネルギー発電の出力変動緩和、電気事業者向けの電力需給調整サービスなど、各種蓄電池システムに対応、2020年に「蓄電池用PCS」で10億円の売り上げを目指す。
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日新電機株式会社
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