自家消費市場を狙うなら知っておきたい! AIとIoTが生んだ”最新技術”とは
2018/07/17
HEMSにAIとIoTのワンストップサービスを掛け合わせた「AIHEMS(アイへムス)」をリリースした日本住宅サービス。高精度なシステムは、それまでに培われた技術とノウハウによって構築されたものだ。これからの自家消費マーケットで求められるものは一体何なのか、代表取締役の有吉氏にお話を伺った。
培った通信技術で構築する
高精度のシステム
当社は、施工が困難な屋根や壁、曲面のある建造物にも設置可能なSunMan社製の太陽電池モジュールを扱っています。試行錯誤しながらではありますが、昨年から良い感触を市場より得て来ています。
折板屋根やカーポートはもちろん、今後は企業のビルや鉄道駅などの屋根を借りてパネルを普及させようと考えています。ただ、FITで稼ぐ時代は終わり、業界全体が自家消費マーケットに入る準備を整えています。
その時に大事なのが、電力の見える化と情報の蓄積です。そのための通信技術が必須になるでしょう。そこで当社は、HEMSにAIとIoTのワンストップサービスを掛け合わせた「AIHEMS(アイへムス)」をリリースしました。
これから住宅のエネルギーマネジメント分野では、通信、家電、住宅を総合的に完結できる業者が求められると思います。今まで、日本にはなかなか通信技術と電気工事技術を持った事業者が存在しなかったため、そこを当社が担おうということです。
5年前から大手ハウスメーカーのHEMS開発に関わり、技術とノウハウを培ってきました。大変精度の高いシステムが構築できています。エネルギーと通信にコンセプトを絞り込み、安心してエネルギーマネジメントができる環境を提供したいと思います。
プロフィール
日本住宅サービス株式会社 代表取締役
有吉彰英氏
取材・文/廣町公則、大根田康介
SOLAR JOURNAL vol.25(2018年春号)より転載