リサイクル業界からは世界初! 「RE100」に日本企業が加盟
2018/07/24
事業運営を100%再生可能エネルギーで行うことを目標とする企業が加盟する「RE100」。名だたる世界的企業が名を連ねる中、リサイクル業界から、世界で初めて加盟した企業がある。日本のエンビプロ・ホールディングスだ。
2050年までに消費電力を
100%再生可能エネルギーに
事業運営に要する電力を100%再生可能エネルギーで調達することを目標に掲げる国際イニシアチブ「RE100」に、静岡県富士宮市の株式会社エンビプロ・ホールディングスが加盟した。リサイクル業界からの加盟は、世界初だという。
同社は2050年までに、事業活動で消費する電力を100%再生可能エネルギーにするとの目標を掲げた。具体的な活動内容としては、同社が抱えるグループ企業のノウハウを活用していく。
エコネコル社で立ち上げたバイオマス発電所への燃料供給事業、E3社で取り組んできた太陽光発電事業、ブライトイノベーション社の環境経営コンサルティングなど、さまざまな事業で培ったノウハウを結集しながら、まず手始めに自社工場への太陽光発電設備を導入。発電した電力の自家消費を進め、再生可能エネルギーの活用を推進する。
その背景には、世界的な「ESG投資」の動きがある。ESG投資とは、環境(Environment)・社会(Social)・企業統治(Governance)の頭文字を取ったもので、持続可能な社会づくりに貢献するため、ESGの3つの点を重視して企業への投資を行うこと。国連が提唱し、欧米の金融機関や投資家を中心に広がっている投資手法だ。
エンビプロ・ホールディングスは、このESG投資が注目されている世界的な動きを踏まえて、「RE100」への加盟により企業価値のさらなる向上を図るとしている。