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水上太陽光発電市場、ポテンシャルは「無限大」!?

水上太陽光発電のフロートシステム「Hydrelio(ハイドレリオ)システム」を展開するシエル・テール・ジャパン。同社の森一社長は、日本の水上太陽光市場に「無限大」の可能性を見る。

2013年に日本へ進出
技術的な提案力が強み

シエル・テール・ジャパンは2013年4月、フランスのシエル・テールの日本法人として設立された。日本への進出は、2011年3月の東日本大震災後、フランス本社内で「日本で再生可能エネルギーを根付かせることが、復興支援につながる」との想いが生まれたのが、1つのきっかけとなった。日本で、2012年7月に再生可能エネルギーの固定価格買取制度(FIT)が導入され、ビジネス面で好条件が整ったことも後押しした。

水上太陽光発電システムは、池や湖などの水面上にフロート(浮体)を使って太陽光発電パネルを浮かべて発電する。水上にあるため、太陽光パネルやケーブルの温度上昇が抑えられて高い発電効率の発揮が期待できるほか、日光を遮るためアオコなどの発生を抑制する効果もあるという。

同社が提供するハイドレリオでは、2種類の高密度ポリエチレン(HDPE)製フロートを使う。

1つは、60セル、72セルの太陽光パネルを装着する「メインフロート」、もう1つはフロート同士を接続し、メンテナンス時の足場にもなる「第二フロート」。メインフロートと第二フロートは安定した浮力を発揮するほか、特別な工具なしで組み立て可能など、施工の簡易さも追求している。

「部材をただ提供するだけでなく、プロジェクトの初期から関わって、技術的な提案を行えるのも当社の強み」と森社長。

たとえば、水上太陽光発電システムを固定するためのアンカーの設置では、これまで培ってきた技術力や知見を生かして、池や湖の状況に応じた最適な方法を提案するという。「アンカーは、安定したシステム運用を維持する上で大きなカギを握っているが、当社は、どのような池や湖でも設置方法を提案できる」

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