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沖縄本島初! 蓄電システム付き太陽光発電所完成!

沖縄本島で初となる蓄電システム付き太陽光発電所が完成した。沖縄電力が要請する出力変動制御に対応できる能力を備え、今後の沖縄での太陽光普及にはずみをつける重要な発電所だ。

沖縄電力の基準を完全クリア
蓄電池併設で出力を有効に制御

このほど沖縄県今帰仁村(なきじんそん)に完成した「有限会社丸豊商事今帰仁村湧川3.3MW発電所」は、沖縄本島で初となる蓄電池併設の太陽光発電所だ。2018年9月28日に沖縄電力へ売電する形で運転を開始し、同年11月9日に竣工式を開催。今帰仁村村長代理、沖縄海邦銀行頭取、大同火災海上保険株式会社取締役会長など関係者が多数集い、その完成を祝した。


テープカットには、今帰仁村村長代理や沖縄海邦銀行頭取などが参加。地域に求められた太陽光発電所であることを象徴する一幕だ。

開発・運営を行う有限会社丸豊商事(沖縄県浦添市)は、不動産事業を手がけており、固定価格買取制度(FIT)の開始以降、自社で手がけた建物の屋根上に太陽光パネルを設置し、太陽光発電事業に参入。安定した事業性が確保できることから、地上設置型にも太陽光発電事業を展開している。

この発電所の特長は、なんといっても蓄電池併設であること。

沖縄電力が2016年から300kW以上(※離島系統は別途設定)の太陽光発電設備に対して設定しているのが、「電力系統へ影響を与えると考えられる時間帯において、太陽光発電設備と蓄電池等の合成出力の毎分の変化速度を『太陽光発電出力定格値の 2%以下』に抑える」というルール。

この条件によって、発電所開発の難易度は大きく高まる。
蓄電システムを設置するために、イニシャルコストや施工コストが上昇することはもちろん、出力制御に対する技術的な難易度も非常に高くなる。

その条件をクリアして完成したこの発電所は、沖縄での太陽光発電所開発の試金石となる、重要な役割を担う発電所なのだ。

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