花王が2工場で新たに太陽光発電設備を導入、全量自家消費へ
2019/04/19
花王は4月1日、自社が所有する2つの工場屋根に太陽光発電設備を新たに導入し、2019年2月1日から運用を開始したと発表した。年間約1,900MWhの発電により、約1,100トンのCO2排出量削減を見込んでいる。
環境配慮への
取り組みを活発化
花王はこれまで、事業活動による温室効果ガス排出量を削減する取り組みの一環として、再生可能エネルギーの導入を進めてきた。2018年1月に愛媛工場で太陽光発電設備(パネル容量:334kW)を導入したことを皮切りに、6月には、小田原工場で購入電力の40%を水力電源に切り替えた。さらに同年10月からは、愛媛工場において非化石証書を使用した電気調達を行い、購入電力のCO2排出ゼロ化に取り組んでいる。
CO2排出量は
年間1,100トンに
今回、花王が導入した太陽光発電設備による2工場の合計発電量は、年間で約1,900MWh。太陽光パネルの設置は、環境省の補助事業案件である「平成30年度二酸化炭素排出抑制対策事業費等補助金」を活用したものだ。発電した電力は全量自家消費にあてられ、年間で約1,100トンのCO2排出量削減が見込まれている。
愛媛工場においては、2018年1月に導入済みの太陽光発電設備と今回の導入を合わせると、工場で使用している電力の100%が再エネ化されたことになる。
花王グループは、マレーシアやタイ、中国、アメリカなどの海外工場にも太陽発電設備を導入しており、今後もさらに再エネシフトを進めていく考えだ。
DATA
文/旗見知也