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大注目の中国太陽光発電事業。 2019年の補助金適用条件は?

2019年7月、中・国家能源局(NEA)が2019年の補助金を受ける太陽光発電プロジェクトのリストを発表。補助金適用されるプロジェクトの内容とは一体? 資源総合システムの貝塚泉氏が、世界の再エネ情勢を読み解くコラム第6回(後編)。

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補助金適用される
プロジェクトの内容とは?

SNEC開催直前の2019年5月30日にNEAは、2019年の補助金の適用を受ける太陽光発電プロジェクト開発に関する通知を公布した。

2019年に国家の補助金の適用を受けるプロジェクトは、①太陽光発電による貧困緩和プロジェクト、②個人住宅用太陽光発電システム、③容量6MW以上の大規模太陽光発電所、④容量6MW未満の業務用分散型太陽光発電所及び⑤国家の専門プロジェクトや実証プロジェクト(省際送電を行うプロジェクト等)に分類される。これらのプロジェクトの電力買取額及び発電量に対する補助金及び管理方法を表1に示す。

 

NEAは、各省・自治区のエネルギー管理部門に対し、2019年7月1日までに国家の補助金の適用を受けるプロジェクトの候補を審査し、報告するよう求めており、7月以降に各省で入札が実施される見通しである。2018年までに政府の認可を得たものの未完成の太陽光発電プロジェクトについて、着工済み案件は2019年末、未着工の案件は2020年末までに全量を系統連系しない場合、補助金の適用資格が取り消されることも発表された。これにより、2019年末に向けて建設を急ぐプロジェクトが増加すると見られている。


SNECにおいて弊社が中国大手太陽電池モジュール製造企業及びPCS製造企業に対して実施したヒヤリングでは、2019年の中国の太陽光発電システムの導入量は40GW前後という意見が大半であったが、35GW程度という意見も出ていた。

2019年7月には、中・国家能源局(NEA)が2019年の補助金を受ける太陽光発電プロジェクトのリストを発表した。22の省・自治区から3,921件・計22.79GWが選定されており、系統連系の期限は2019年12月末で、完成が遅延すると1四半期毎に買取額が0.01元/kWh減額され、遅延期間が半年を超えた場合には選定が取り消されることも発表された。この措置により、下期の導入の活発化が期待されている。一連の政策が発表されたことで中国市場に関する不透明感がやや拭われたこと、中国以外の市場成長が期待されることからSolar Leaders Dialogueにおいては楽観的な見通しが示された。

ただし、グリッド・パリティ・プロジェクトの進展には発電コストの低減が重要であることや、太陽電池製造における収益の健全化や技術レベルを価値連鎖全体にわたって向上させる必要性も強調された。

DATA

SNEC


文/資源総合システム 調査事業部 部長 貝塚泉

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