【自家消費成功のヒント】エクソルに訊く 住宅用パワコン&蓄電池に求められるものとは。
2021/01/15
エクソルが昨秋、新たな住宅用ソリューションをスタートさせた。その中核をなすのは、ファーウェイの住宅用パワコンと蓄電池システムだ。日本の太陽光を知り尽くしたエクソルと、世界のパワコン市場をリードするファーウェイ。両社のコラボが目指しているのは、太陽光で地球の未来を救うことだ。
確かな未来を築くために
太陽光の主力電源化を
「新型コロナウイルスの感染拡大によって、世界はこれまでの“あたり前”が、決して“あたり前”でない、様々なコト・モノが“不確実”な時代に突入しました。そのため、生活に欠かせず、不動的な価値を持つエネルギーを“確実”につくり続ける太陽光発電の存在意義が、これまでになく高まっています」。
そう話すのは、エクソルの新プロジェクトを牽引する経営管理部長(兼)成長戦略開発推進室長の楠田大祐氏。エクソルは、創業以来20年にわたり、ソーラー一筋に取り組んできた太陽光発電の総合企業だ。同社では、「太陽光発電を主力電源化することが、日本を救い、地球を守ることになる」として、その意義を幅広くアピールする。
「CO2排出を減らし、地球温暖化防止に役立つだけではありません。完全自給エネルギーである太陽光は、有事の際にも安定的に確保できる“確実”なエネルギーです。頻発する自然災害による停電も、分散型電源である太陽光発電によって防ぐことができます」。
「停電レス・救」という新発想
安心は停電のない暮らしから
エクソルがこのほど発表した住宅用ソリューション「停電レス・救」は、ネーミングからも分かるとおり、一般家庭に向けて、「停電のない安心な生活」を送るためのシステムを提供する。
その中身は、太陽光発電システムと蓄電池システムのパッケージだが、充実した保証内容や独自のシミュレーションツール(下図参照)により、エクソルならではの安心感を与えるものとなっている。例えば、既存の太陽光発電システムに蓄電池を増設すると、通常それまでのメーカー保証は受けられなくなるが、エクソルにはそれを補填する「リパワリング保証」が用意されている。新設だけでなく、既存システムへの対応にも配慮することで、蓄電池導入のハードルを下げているのだ。
主要部材である太陽光パネルはエクソル製、パワーコンディショナと蓄電池にはファーウェイ製品が採用されている。「価格は軽自動車1台分程度で、その費用も毎月の電気代削減効果により、10年前後で元が取れる」(楠田氏)という。
停電のない生活を
すべての人に!
停電レス・救シミュレーター
災害時でも電気を自給自足できるエクソルの住宅用ソリューション。それぞれのニーズに合わせたパネル・パワコン・蓄電池の最適な組合せで、ユーザーメリットの最大化を実現。停電期間中に電気製品を、いつ、どれくらい使えるかが分かる「停電レス・救シミュレーター」など、業界初の各種ツールも用意されている。
ファーウェイ製品が
すべての条件を満たしていた
「パワコンと蓄電池の選定にあたっては、国内外の様々なメーカーを対象に性能・スペック・コスト等あらゆる項目を点数化し、比較検討しました」と楠田氏。その結果、選ばれたのがファーウェイ製品だったというわけだ。
ファーウェイが日本で住宅向けパワコンと蓄電池を発売したのは、昨年11月。エクソルの「停電レス・救」は、ファーウェイ製品の発売に合わせて本格展開された。エクソルにとって、ファーウェイの魅力はどこにあるのか。楠田氏の言葉は淀みない。
「まず、故障率が極めて低い。これについては、産業用パワコンで実感しているところです。また、開発スピードが速いので、市場動向の変化にも迅速に対応することができます。最先端の機能を持ちながら、コストパフォーマンスが高い点も大きな魅力です。
さらに、今回の住宅用パワコンには、AFCI(アーク故障回路遮断)機能が搭載されていて、太陽光に起因する火災を未然に防いでくれます。危険なアーク放電を検出し、0.5秒以内に異常な回路だけをシャットダウンし、システムの安全性を確保するというものです。
また、蓄電池はユニットタイプになっていて、ライフスタイルの変化に合わせて簡単に増設することができます。パワコン同様、小型軽量なので施工性も抜群です」。
ファーウェイが
住宅用市場に参入!
火災を防ぐ次世代パワコンとモジュールタイプの蓄電池を発売
パワコン
SUN2000-4.95KTL-JPL1
火災の原因となるアーク放電を検出し、瞬時にシャットダウンするAIブーストを搭載。小型軽量ボディに“安全性”を詰め込んだ次世代パワコン。
蓄電池
LUNA2000シリーズ
1台5kWhのユニットを連結させることにより柔軟な構成を可能にした、業界最小・最軽量レベルの蓄電池システム。新しい電池と古い電池が混在しても互いに影響を受けないので、数年後にユニットを増設することもできる。停電を感知すると5秒以内に自立運転モードに切り替わるので、万一の災害時にも安心だ。
世界トップシェアの安心感
VPPなど将来にも対応
ICT大手であるファーウェイは、米中問題の只中にあって、通信分野での国際的軋轢に晒されている。この点について、楠田氏は「太陽光関連機器はアメリカでも規制対象外であり、まったく心配していません。パワコンに関しては昨年も大きく売り上げを伸ばし、むしろ評価を高めています」と、信頼を口にする。
「この先、パワコンにはDRやVPPへの対応など、様々な能力が求められることになるでしょう。ファーウェイ製品なら、そうした未来への対応も容易です。エクソルはこれからも、ファーウェイをパートナーに太陽光発電の意義を高め、主力電源化に向けて尽力してまいります」(楠田氏)。
PROFILE
株式会社エクソル
経営企画本部 経営管理部長(兼)成長戦略開発推進室長
楠田大祐氏
DATA
華為技術日本株式会社/ファーウェイ・ジャパン
東京都千代田区大手町1-5-1 大手町ファーストスクエアウエストタワー12F
TEL:03-6266-8051
取材・文/廣町公則
SOLAR JOURNAL vol.35(2020年秋号)より転載
Sponsored by 華為技術日本株式会社/ファーウェイ・ジャパン