“羽根のない”風力発電機
2016/02/08
スペインのVortex Bladeless社はこれまでの常識を覆す「羽根のない」風力発電機を開発した。
これは、羽根の回転エネルギーを電気エネルギーに変える従来の風車とは異なり、風の渦を利用したもの。開発中のプロトタイプ(100W、高さ3m)はトップの大きい円柱の形で炭素繊維とガラス繊維からできており、風を受けると柱の反対側に渦を巻き、柱が振動し、柱の基にあるリング型の磁石を動かす事により発電する。
従来の羽根つきと比べると発電効率は劣るのだが、羽根がない分、生産、そして施工にかかる時間・コストが大幅に抑えられる。さらに可動部が少ないことから、騒音もなく、メンテナンスコストも低い。従来型に比べ発電コストを40%もカットする事ができるそうだ。
Vortex Bladeless
http://vortexbladeless.com/home.php
文/モベヤン・ジュンコ
※『SOLAR JOURNAL』vol.14 より転載