編集部からのお知らせ

ベネルクス発! 一貫したサステナブルを意識したスーパーマーケット

持続可能性を意識した取り組みは、世界のさまざまな場所で進められている。ベネルクスには、サステナブルなスーパーマーケットが作られている。徹底した取り組みを見ていこう。

上の画像:サステナブルなスーパーマーケット「Distribution Center Jumbo Supermarket」©Aerovista Luchtfotografie / Shutterstock.com

太陽光発電、ヒートポンプなど
自然の循環を意識した建築

オランダの大手小売「ユンボ」が、オランダ、ベルギー、ルクセンブルク3国を合わせた地域ベネルクスで、もっともサステナブルなスーパーマーケット「Distribution Center Jumbo Supermarket」を作っている。建設から運営・管理まで一貫して持続可能性を意識。同コンセプトを体現させたオランダ中部ニーウェガインの配送センターや東部ゴールの新店などの施設を、順次運用中だ。 

建設には、持続可能な森林から切り出されたFSC認証の建材を使用。他の建築資材や店舗のパーテーション、床材、空調部品は、店舗改修時などにリサイクルまたは完全に再利用できる材質を選んだ。冷蔵・冷凍庫から放出する熱は店舗内の暖房として利用し、必要に応じてヒートポンプで温度管理の補助とする。屋上緑化や太陽光パネルを設置。日光を十分に取り込む設計と換気システムで屋内を快適な状態に保つ。建物の周囲には、虫の家、鳥小屋、コウモリの居場所などを配した。 

これら環境に配慮したことで、各施設はイギリスの建築物環境性能認証制度であるBREEAMで最高ランク「Outstanding」を獲得した。パーツごとにサステナブルを考えるのではなく、店舗全体を自然の循環の中で捉えることが、これからの世界に求められている。


文:Yukinobu Shuzui

SOLAR JOURNAL vol.37(2021年春号)より転載

関連記事

© Schmidt Hammer Lassen Architects

太陽光関連メーカー一覧

アクセスランキング

  1. 【参加受付中!】2025年4月22日(火)「第33回PVビジネスセミナー」
  2. 10kW未満の住宅用・事業用太陽光発電の屋根設置 10月から買い取り価格を大幅に引き上げ...
  3. 青森県再エネ共生税・共生条例が県議会で可決、ゾーニングと課税を組み合わせた都道府県条例は全国初 ...
  4. N型軽量モジュールで存在感を放つDAS Solar! 最軽量は驚きの4.2Kg/㎡
  5. AI技術を融合した「モジュール式蓄電システム」 高い安全性とコスト効率が強み...
  6. 【2025年度の新制度①】早期連系追加対策・初期投資支援・省エネ基準適合義務化を徹底解説...
  7. HUAWEI 新型蓄電システム、3機種を一挙公開 産業用・住宅用ともに「安全性」を徹底追求...
  8. 【北村さんコラム】未開発技術に頼る「第7次エネルギー基本計画」の“不確実性”...
  9. 【インタビュー】AIKO SOLAR 躍進の秘密に迫る! 日本人CTOが挑んだこととは?...
  10. 第7次エネルギー基本計画を閣議決定 太陽光の比率を 23~29%程度に変更...
広告お問い合わせ 太陽光業界最新ニュース

フリーマガジン

「SOLAR JOURNAL」

vol.52 | ¥0
2025/1/31発行

お詫びと訂正

ソーラー電話帳 SOLAR JOURNAL メディアパートナーズ