編集部からのお知らせ

社会の変革目指す「GXリーグ」とは? 経産省が賛同企業を募集

経済産業省が検討を進めている「GXリーグ」は、脱炭素に積極的な企業を支援する場であるだけでなく、CO2フリー表示などのルール形成にも関与できる場になると見られる。GXリーグとは何か、その機能や参画要件を紹介する。

脱炭素のリーダー企業を育成
社会経済の変革につなげる

「GX(グリーントランスフォーメーション)リーグ」とは、経済産業省によると、2050年のカーボンニュートラル実現に向け、産学官金で一体となって経済社会全体を変革するための議論・取り組みの場だとされている。以前は「CN(カーボンニュートラル)トップリーグ」という仮称で検討されていたが、2021年12月の有識者会議でGXリーグに改められた。

GXリーグの創設が検討されている背景には、カーボンニュートラルをリードする企業を育て、こうしたリーダーたちが経済社会システムを変革するよう促す意図がある。経産省は、GXリーグの世界観として下図を示した。

(GXリーグによって実現したい世界観。出典:経済産業省)

新たな市場やルール形成の場にも
経産省は賛同企業の募集を開始

経産省はまた、GXリーグの具体的な機能や参画企業の要件なども明らかにした。GXリーグが実装する機能として挙げられたのは、次の3点だ。

(1)2050CN(カーボンニュートラル)のサステナブルな未来像を議論・創造する場
(2)CN時代の市場創造やルールメイキングを議論する場
(3)掲げた目標に向けて自主的な排出量取引を行う場

このうち(2)に関しては、 CO2フリーな製品であることを表示する際のルールメイキングといった事例が示された。GXリーグに参画すればこうしたルールの形成に積極的に関与できると予想される。

参画企業の要件としては、2050年カーボンニュートラルに沿った自社の排出削減目標を設定・公表することや、仕入れ先などのサプライチェーンの脱炭素の支援を行うこと、製品やサービスを通して脱炭素に貢献することなどが挙げられた。

経産省は2022年2月1日から3月31日まで、GXリーグの賛同企業の応募を受け付けている。

DATA

経済産業省 第9回 世界全体でのカーボンニュートラル実現のための経済的手法等のあり方に関する研究会

経済産業省 「GXリーグ基本構想」を公表し、賛同企業の募集を開始します


文:山下幸恵(office SOTO)

関連記事

太陽光関連メーカー一覧

アクセスランキング

  1. 【申込受付中!】12/10東京開催!「系統用蓄電池ビジネス」セミナー 蓄電所市場で勝ち抜くヒント...
  2. いつまで続けるのか、ガソリン補助という愚策
  3. 地域の合意形成を伴走支援 再エネ導入の新たなモデルに ~ 宮城県 再生可能エネルギー地域共生促進税条例を施行 ~...
  4. 瓦屋根を再現したJackery社の太陽光パネルが2024年度グッドデザイン賞を受賞...
  5. 専門家に聞いた! 日本に「垂直ソーラー」が必要な理由とは?
  6. 第7次エネルギー基本計画、年内に骨子案を固める 脱炭素電源の構成比率が焦点に...
  7. グリッドコードとは? 太陽光発電事業者も知っておくべき系統運用の新ルール...
  8. 【参加受付中!】2025年1月29日(水)「第32回PVビジネスセミナー」
  9. 【11月20~22日開催】『第12回PV EXPO関西』の注目ブースとカンファレンスなどの見どころを完全紹介!...
  10. ハンファジャパンが新製品「Re.RISE-G3」を発売!トークショーにヒロミさんが登壇し一日アンバサダーに就任...
太陽光業界最新ニュース

フリーマガジン

「SOLAR JOURNAL」

vol.51 | ¥0
2024/10/31発行

お詫びと訂正

ソーラー電話帳 SOLAR JOURNAL メディアパートナーズ