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【PVビジネスセミナーレポート】2024年度の市場動向は? PPAと蓄電池の最適化モデル

2024年4月23日に開催された「PVビジネスセミナー」。2024年の市場動向、そしてPPAと蓄電地の最適解モデルをテーマとした今回は、過去最多となる638人が参加、関心の高さがうかがえた。

東京都の太陽光発電と蓄電池の導入による
事業者のカーボンニュートラル推進に向けた取り組み

東京都産業労働局
産業・エネルギー政策部 事業者エネルギー推進課長
遠藤 洋明 氏

都内CO2排出量の7割が建物でのエネルギー使用に起因。各種制度を強化・拡充し、さらに中小規模の新築建物に対する新制度を創設した。電力をへらす(H)つくる (T)ためる(T)を意味する「HTT」を推進。


再エネ最大化のための
蓄電池導入について

華為技術日本株式会社 (ファーウェイ)
デジタルパワー事業部 スマートソーラー営業部 シニアアカウントマネージャー
鈴木 結希 氏

太陽光発電に関する課題を挙げつつ、太陽光発電出力制御に対処できる太陽光併設蓄電システムを紹介。安全性の高いACリンク型、あるいはDCリンク型の発電所にしてFIPを導入するメリットを解説した。


脱炭素経営2030

ソーラーエッジテクノロジージャパン株式会社
テクニカルマーケティングダイレクター
川下 宜英 氏

創エネ、畜エネ、電化を通じて脱炭素経営の実現を提唱。現状を理解するための「知る・測る・減らす」というステップと1から3のScopeを解説し、事業計画への落とし込み方法をプレゼンした。


今、市場で一番発電量が多い
「N型ABCパネル」とは?

Aiko Energy Japan株式会社
営業マネージャー
菅野 陽太 氏

N型ABCパネルが変換効率ナンバー1である理由を明かす。グリッド配線をセルの背面に設置したことによって死角をなくして変換効率を上げただけでなく、さまざまな課題や問題点のクリアに成功したと説明。


2024年度の政策動向
〜容量市場の2大トピックスとFIPの活用〜

office SOTO代表
省エネ・脱炭素エキスパート
山下 幸恵 氏

容量市場におけるメインオークションの実需給年度を迎え、長期脱炭素電源オークションも開始した2024年は転換期。「FIP移行+蓄電池併設」に関し、出力抑制時のプレミアムを回収することなど、課題を例示。


SG50CX-P2-JP新製品と
系統用蓄電池Powertitanについて

Sungrow Japan株式会社
営業部
藤原 孝紀 氏

分散型PCS、SG50CX-P2-JPの長所は力率一定制御の要望に応えながらの最大有効電力出力の実現と大電流設計。PowerTitan1.0は水冷式採用で蓄電池のパフォーマンスを向上させたという解説は観衆の耳目を集めた。


長期脱炭素電源オークションの
開始について

電力広域的運営推進機関
容量市場センター マネージャー
横谷 亮 氏

容量市場ではkWhではなくkWをディール。当該オークションは脱炭素電源への新規投資の促進を目的とし、マルチプライス方式によって価格を決定して電源の固定費水準の容量収入が20年得られるとメリットに言及。


発電所の次は蓄電所!
~系統用蓄電所開発の収益性と蓄電池製品について~

TAOKE ENERGY株式会社
技術ソリューション部 課長 産業用/系統用蓄電池ソリューションゼネラリスト
李 明達 氏

出力制御という課題克服に系統用蓄電所が有効である。5つの収益源、三次調整力②、卸電力市場、一次調整力、容量市場、バランシンググループに対して自社の蓄電池システムは最適解を提供できると提案した。


太陽光+蓄電システムの
最適なエネルギーマネジメントシステム

メテオコントロールジャパン株式会社
代表取締役
山時 義孝 氏

監視システムで収集したデータを活用した制御が重要度を増す。発電資産を最大化するための主役がEMSと言ってもいいと提言。互換性が高く、後付けも可能なハイブリッドEMSは多くのメリットをもたらす。


FIP転最前線~対談:
稼働案件の最新レポートから紐解く理想の発電所~

株式会社CO2OS
代表取締役社長
小林 直子 氏

「FIP転」と蓄電池に対する関心が高まっている。FIP転だけでなく蓄電池併設のほうが売電金額は増える。FIP転に適しているのは、昼夜の値差が大きい、FIT単価が高い、搬入路がある発電所とポイントを挙げた。


FIP転最前線~対談:
稼働案件の最新レポートから紐解く理想の発電所~

アンプトジャパン合同会社
日本支店長
近藤 茂樹 氏

DCリンク型蓄電池は、蓄電池充放変換効率、電力会社抑制、ストリング間のミスマッチ損失、パワコン出力による制限、低日射パワコン停止時での収穫、経年でのミスマッチ損失に関して優位性を発揮できると解説。


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ファーウェイ

タオケエナジー

ソーラーエッジ

サングロウ

アンプト

Aiko


7月25日(木)に開催する「第30回PVビジネスセミナー」では、経済産業省商務情報政策局商務・サービスグループ商品市場整備室の藤森 慎太郎氏が登壇し、電力先物取引の活性化について講演します。

卒FIT時代を迎えて、太陽光発電ビジネスは多様化し、事業者サイドは新たな対応を迫られています。卒FIT時代に収益の最大化を実現するには、どのような取り組みが必要なのか?需要家のニーズはどのように変化していくのか?国や地方自治体の政策動向に詳しい専門家や、業界をリードする事業者を登壇者としてお迎えし、皆様と一緒に考えるセミナーを予定しております。

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