編集部からのお知らせ

TMEICが米国で躍進する本当の理由って?

東芝三菱電機産業システムは、いち早くグローバル戦略を打ち出し展開してきた。それが奏功し、米国市場ではとくにパワーコンディショナが爆発的に売上を拡大させている。これを実現させたのは、信頼性に妥協しない同社のモノづくりだ。

東芝三菱電機産業システム(TMEIC)は、100kW以上の容量帯で世界NO.1(売上高ベース)のシェアを持つパワーコンディショナメーカーだ。これまでは国内向けの製品販売が中心だったが、2015年は海外向けの売り上げが上がっており、特に爆発的に伸びているのが米国向けである。

2014年のパワーコンディショナの総出荷容量は約2.5GWで、このうち米国向けは100MW程度。2015年は全体で4GWを超える見込みだが、米国向けは1GW超と10倍以上になる見通しだ。この米国での躍進を実現させたのは、「グローバル化」という明確なビジョンにあるという。日本企業の場合、どうしても国内市場に目が行きがちだが、同社ではグローバル化にいち早く取り組んできた。

2010年にはニューメキシコ州での20MW案件を受注、それを足掛かりにユーザー開拓に努めてきた。また、米国向けに屋外型パワーコンディショナ「SOLAR WARE™ 1833」を開発、数年間かけてブランディングを進めてきた。

TMEICでは、信頼性を特に重視した製品開発を行っている。太陽光発電システムはいかに発電量を向上させるかがポイントとなるが、効率だけでなく、信頼性が非常に重要なファクターとなる。信頼性がネックとなり大幅にシェアを落としたり、撤退に追い込まれたりする企業も少なくなく、「信頼性を失うことはユーザーを失うことに等しい」(坂竜太氏)としている。信頼性についてユーザーから理解を得るのに多少時間はかかったが、現在では同社の姿勢はユーザーから高く評価されている。

12>

関連記事

太陽光関連メーカー一覧

アクセスランキング

  1. 積水化学工業がペロブスカイトを量産化! 2030年にはGW級の製造ライン構築を目指す...
  2. 【EMS専門家が監修】系統用蓄電池のビジネスモデル、他社に差をつけるためのEMSの基礎知識...
  3. 【補助金】住宅の省エネ基準適合義務化 国の新たな補助金・支援制度まとめ...
  4. AI・データセンターのRUTILEAが蓄電所に参入。HUAWEIの蓄電システムが選ばれた理由とは?...
  5. 【参加受付中!】2025年6月10日(火)「第34回PVビジネスセミナー」
  6. 【環境省】脱炭素先行地域に7提案を追加選定、全国40道府県88提案に
  7. 【北村さんコラム】花開くか、系統用蓄電池ビジネスの未来
  8. 第7次エネルギー基本計画を閣議決定 太陽光の比率を 23~29%程度に変更...
  9. HUAWEI 新型蓄電システム、3機種を一挙公開 産業用・住宅用ともに「安全性」を徹底追求...
  10. 【FIT/FIP大幅改正①】初期投資支援スキーム、始動! 屋根設置太陽光に追い風!!...
広告お問い合わせ 太陽光業界最新ニュース

フリーマガジン

「SOLAR JOURNAL」

vol.53 | ¥0
2025/4/10発行

お詫びと訂正

ソーラー電話帳 SOLAR JOURNAL メディアパートナーズ