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発電ロスを大幅低減 シャープの新太陽電池製品とは?

シャープは単結晶太陽電池「ブラックソーラー」の変換効率を19.1%に高めた新製品4機種を6月から発売する。

新製品は正孔と電子の再結合を抑制する独自のパッシベーション技術を導入し、発電ロスを大幅に低減した。またサイズの異なる太陽電池を組み合わせ、屋根の大きさに合わせることにより効率よく設置することを可能にするなどの特長がある。

さらに複雑な屋根でもスピーディーに設計対応できるようクラウドサービスを充実させた。同社は約71万通りの太陽光発電システムのレイアウトデータを自社サーバーに保有。販売店はインターネットで顧客の屋根状況などを入力すれば、12時間以内にシステム設計が完了するという。年間200万kW程度の安定需要が期待される日本の住宅向けに月7万台の出荷を目指す。

また同社は経営を立て直す3ヶ年の中期経営計画に取り組む。具体的な改革として今年10月に社内カンパニー制を導入する。液晶や家電、太陽光発電など事業ごとに5つのカンパニーに分けて独立採算制を強化し、経営判断の迅速化につなげる。

太陽光発電事業を扱うエネルギーソリューションカンパニーは太陽光発電と蓄電池をベースとして、HEMS(家庭内エネルギー管理システム)や省エネ家電、エコキュートなどをインターネットでつないだソリューション提案を推進する。機器販売から最適なエネルギーサービスを提供するソリューション事業への転換を加速する。さらに海外事業比率を2017年度に約3割への拡大を目指す。


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