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田淵電機、米国市場にフラッグシップモデルを投入!

田淵電機は米国市場への本格参入に合わせ、産業・家庭向けフラッグシップモデルを投入する。同社が米国への参入に本腰を入れるに至った市場への予測と勝算について、執行役員 営業推進本部 統括黒肱正彦氏に話を聞いた。

―― 米国の太陽光発電市場の動きについて、どのように予想されますか?

国別で見た場合、米国市場は最も成長する市場でしょう。
2016年の太陽光発電システム市場は12GW規模になると見ています。2017年に一時的に落ち込むものの、2018年には再び増加し、10GW超のレベルまで回復すると予想します。そしてその後も堅調に推移して、12GWの水準まで戻るでしょう。

現在、米国の太陽光発電システムを牽引しているのはユーティリティと呼ばれる、容量が10MW以上の大規模メガソーラーシステムです。2016年には市場規模12GWの約半分の6GW近くはユーティリティが占める予想ですが、2017年のダウン時に最も大きく落ち込むのもユーティリティでしょう。また、回復時の2018年に牽引役となるのは、産業用と家庭用だと見ています。

 

―― その予測された市場の動きは、御社の今後のビジネスの方向性とマッチングが良かったということですね。

米国市場は全体のスケール感が大きいため、他地域でかつて見られたようなバブル的過熱感はなく、市場の特徴としては着実な成長が期待できます。また、産業用・家庭向けの分野が大きく成長していくと見られ、特に米国最大の市場であるカリフォルニア州では、家庭向けが好調です。

その前向きな市場の動きと、我々の有する製品との相性を合わせて考えたとき、そこに勝機を見ました。

 

―― 米国市場では、どのような点が御社製品の優位点となるでしょうか。

米国市場においても、長期信頼性やメンテナンス性などが差別化のポイントになると考えています。当社の製品はマルチストリング方式を採用しており、発電ロスを減らすことができる他、ストリング単位で別種類のパネルを組み合わせることができます。

また、パネル枚数がストリングごとに違う場合も設置が可能です。さらに、米国で他社が展開する製品は2チャネルが主流ですが、当社では6チャネルタイプを投入していますので、そこが大きなアドバンテージとなっています。

米国市場には多くのPCSメーカーが参入し、価格競争が激化していますが、日本市場で培った「高品質」という武器で、着実に顧客開拓を進めていきます。

田淵電機株式会社
http://www.zbr.co.jp/
※本取材は、サンフランシスコで開催された太陽光発電見本市「INTERSOLAR NA」で行われたものです。


文/成澤 誠

(2015.10.23up)

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