編集部からのお知らせ

炭素税に賛成!地球を守るオスカー女優の実践とは?

「環境を守る責任」に、人々が気づくきっかけを。 新作映画『マイティ・ソー バトルロイヤル』で、人々を恐怖に陥れる悪役ヘラを迫力満点で演じるケイト・ブランシェットの素顔は、環境問題に真剣に取り組むよう呼びかける熱心な環境活動家だ。

カーボン・ケイトとして
炭素税キャンペーンに参加

美しさと天才的な演技力を兼ね備えた彼女は、さまざまなチャリティー活動に積極的に参加する活動家でもある。なかでも環境問題にはとても熱心で、母国オーストラリアの炭素税キャンペーンのテレビCMに出演し、炭素税のカーボン・タックスにちなみ、「カーボン・ケイト」というキャッチフレーズで炭素税の施行に「イエス」と答えるよう促した。

また、2010年、アート監督を務めていたシドニー・シアター・カンパニーのホーム劇場の屋根にソーラーパネルを設置。翌年には、世界最大規模の雨水を集めるシステムも導入した。

環境活動に熱心な理由について、3人の息子を持つケイトはこう話す。

「子どもたちのためにも、環境問題に取り組んでいるの。彼らの未来を守りたいからよ。環境問題は自分の国だけでなく、世界中の、一人一人に関係してきている。逃れることはできない問題で、みんなが共通して関係していること。危機ではあるけれど、私たちに良くなる機会を与えてくれている危機でもある。消費の仕方、考え方、行動を変える時が来たの。(環境を)守る責任に気づくことで、後の世代から敬意を受けることができるのよ」。

エコ目標を自分に課して実践

そしてケイトは、自分の中に掲げている目標を打ち明ける。

「自宅の電力をグリーン電力として認可されたものに切り替える。シャワーヘッドを節水のものに取り替える。洗濯機をお湯ではなく水洗いにセットする(欧米の洗濯機の標準サイクルは、お湯を使うことになっている)。適切な屋根素材かどうかをチェックし、必要なら取り替える。国内線の利用を回やめて、カーボンオフセットを購入する。車の運転は週に20キロ以下にする。家庭内での電気とガスの消費を20%減らす。太陽熱温水器を設置する」。

環境保護団体ソーラーエイドのパトロンとして、助力の呼びかけのビデオメッセージを作ったり、世界ビジネスサミットに出席して各国の経済界のリーダーに向け、環境に優しい経済活動をするようスピーチしたりと、ケイトは有名税をしっかり利用して、人々に地球温暖化の脅威とエコ活動の大切さを呼びかけている。

PROFILE

ケイト・ブランシェット CATE BLANCHETT

1969年オーストラリア生まれ。演劇学校在学中から演劇で高い評価を受け、1994年に映画デビュー。2005年に『アビエイター』でアカデミー賞助演女優賞を受賞。2014年には同主演女優賞を受賞。


文/はせがわいずみ

『SOLAR JOURNAL』vol.23より転載

関連記事

太陽光関連メーカー一覧

アクセスランキング

  1. 仙台市、新築建築物への太陽光設置義務化の制度案を公表 東北では初導入...
  2. 【資源エネルギー庁】再エネ特措法に基づく現地調査を今月から実施
  3. 家庭用蓄電池の定額利用サービス 2040年にかけての市場が大幅に拡大
  4. 【参加受付中!】2025年6月10日(火)「第34回PVビジネスセミナー」
  5. 積水化学工業がペロブスカイトを量産化! 2030年にはGW級の製造ライン構築を目指す...
  6. 太陽光発電協会、新春交流会を開催。「2040年22~29%、2050年400GW」に向けて...
  7. 【北村さんコラム】エネルギー安全保障に対応できない日本の脱炭素政策
  8. 【EMS専門家が監修】系統用蓄電池のビジネスモデル、他社に差をつけるためのEMSの基礎知識...
  9. 【環境省】脱炭素先行地域に7提案を追加選定、全国40道府県88提案に
  10. 第7次エネルギー基本計画を閣議決定 太陽光の比率を 23~29%程度に変更...
広告お問い合わせ 太陽光業界最新ニュース

フリーマガジン

「SOLAR JOURNAL」

vol.53 | ¥0
2025/4/10発行

お詫びと訂正

ソーラー電話帳 SOLAR JOURNAL メディアパートナーズ