多結晶との違いを解説! 単結晶シリコンモジュールのメリットとは
2018/08/09
世界最大の太陽光発電用単結晶シリコン専門企業、LONGi Solar(ロンジ・ソーラー)。同社がこだわり続ける単結晶の魅力とは? それは太陽光発電にどんなメリットをもたらすのか? 単結晶シリコン太陽電池モジュールの優位性を考える。
単結晶モジュールなら
多くの実発電力が得られる
単結晶モジュールは、多結晶モジュールに比べて結晶構造に起因するロスが少ないため日射による温度上昇が少ない。
例えば、STC(標準試験条件)出力が等しい多結晶モジュールとNOCT(公称動作セル温度)を比べると、単結晶の方が低い温度になる。単結晶は多結晶に対して、温度上昇時の出力低下が少ないことに加え、モジュール温度の上昇自体も少ないため、温度係数の違いを超えたより多くの実発電量を得ることができるのだ。
また、単結晶モジュールは曇天や朝晩など、低照度時の特性も優れているので、発電所に設置された状態での多結晶モジュールとの発電量の差は、STC(標準試験条件)での変換効率の違い以上に差が開くことになる。
単結晶は日射による温度上昇が少ないので、実発電量がアップする
さらに、ロンジ・ソーラーでは、モジュール設置後の出力低下の要因となるLID(光誘起劣化)を抑制する技術開発も行っている。先進の単結晶PERC技術とあいまって、実発電量に優れた圧倒的な高効率・高出力化を実現している。
LID(光誘起劣化)抑制技術により、モジュール設置後の出力低下が押さえられる
曇天や朝晩など低照度時も、より多くの実発電量をえることができる
単結晶モジュールなら
コスト削減効果が大きい
高効率な単結晶モジュールは、発電所用地面積の制約がある場合はもとより、用地の制約がない場合でもメリットがある。モジュール1枚あたりの発電量が増えることにより、一定の発電量を得るための使用枚数を削減でき、用地面積、必要部材(架台・ケーブル等)、工期等の削減により発電所建設のトータルコストを削減することができるからだ。
さらに、最先端の技術開発・品質管理に支えられたロンジ・ソーラーの高効率単結晶モジュールなら、優れた LCOE(均等化発電コスト)の太陽光発電ソリューションを実現することも可能となる。
LCOEとは発電所の設計・建設から運用・廃止までの全コストを生涯発電量で割った発電原価のこと。これが優れているということは、発電事業全体の収益性が高いということだ。