編集部からのお知らせ

まさに夢のエネルギー! 木質バイオマスの活用術がすごい!

平成28年に木質バイオマスエネルギーとして利用された木材チップ量に関する調査結果を、林野庁が発表した。調査対象は、木質バイオマスをエネルギー利用している発電機やボイラーを所有する事業所。全国1,413事業所のうち、1,343事業所から回答が寄せられた。

増加を続ける木材チップ量
鹿児島・北海道で大幅増加

木質バイオマスとは、木材を原料とする再生可能エネルギー燃料で、木材チップ、木質ペレット、薪、木粉(おが粉)等のこと。平成28年に燃料として利用された木材チップ量は、前年から83.1万トン増加の773.4万トン(前年比12.0%増)であった。

「間伐材・林地残材等」に由来する木材チップの利用量は、29道県では、前年と比較して合計80.5万トンの増加がある一方、13府県で合計5.5万トンの減少がみられた。利用量の上位は、北海道(19.9万トン)、鹿児島県(18.6万トン)、宮崎県(17.7万トン)、大分県(12.4万トン)、島根県(9.7万トン)の5道県。

木質バイオマス発電施設の稼働開始によって大幅な増加が見られたのは、鹿児島県(14.0万トンの増加)、北海道(12.7万トンの増加)、大分県(8.3万トンの増加)、岩手県(4.9万トンの増加)、秋田県(4.5万トンの増加)等であった。

木材チップの原料のうち
「建設資材廃棄物」だけが減少

木材チップの主な原料に挙げられる、「間伐材・林地残材等」、「製材等残材」、「建設資材廃棄物」の中で、「建設資材廃棄物」だけが減少し、他の2つが増加した。

「間伐材・林地残材等」は191.7万トン(前年比75.0万トン増加)、「製材等残材」は164.9万トン(前年比22.1万トン増加)、「建設資材廃棄物」は398.0万トン(前年比21.7万トン減少)という結果であった。

木質バイオマスエネルギーは、利用されなければ廃棄物となってしまう製材工場の残材や住宅解体材などを有効利用し、「ゴミを減らしてエネルギーを生む」夢のエネルギー。サステナブルな循環型エネルギーとして、今後の発展を期待したい。

林野庁ホームページ


文/シン上田

関連記事

太陽光関連メーカー一覧

アクセスランキング

  1. エネ基2040ビジョン、具体化へ② 各省庁による太陽光拡大施策が明らかに!...
  2. 【終了】2025年9月12日(金)「第35回PVビジネスセミナー」
  3. パワーエックス、“垂直統合型”のビジネスモデルで蓄電システムの販売拡大を目指す...
  4. 【GoodWe】大電流対応パワコンの採用で過電流からの保護と発電量のアップを実現...
  5. 積水化学工業がペロブスカイトを量産化! 2030年にはGW級の製造ライン構築を目指す...
  6. 北海道釧路市「ノーモア メガソーラー宣言」 10kW以上の事業用太陽光発電を許可制へ...
  7. 系統用蓄電池の導入拡大が進む システム価格は前年比 約2割減
  8. エネ基2040ビジョン、具体化へ① PV業界の明日がわかる最新政策パッケージ...
  9. 蓄電所ビジネスを支えるHUAWEIの蓄電池。地域と調和する次世代インフラの新基準...
  10. 需給調整市場で注目!一次調整力の要件をクリアする蓄電池EMS戦略とは?
広告お問い合わせ 太陽光業界最新ニュース

フリーマガジン

「SOLAR JOURNAL」

vol.54 | ¥0
2025/8/1発行

お詫びと訂正

ソーラー電話帳 SOLAR JOURNAL メディアパートナーズ