編集部からのお知らせ

大和ハウス、再エネ100%でまかなう「電力自給自足オフィス」を建設

今年3月、「EP100」と「RE100」に加盟した大和ハウス工業。取り組みの一環として「電力自給自足オフィス」を建設したが、その先に見据える長期的なビジョンとは? 同社の環境マネジメントグループ長・山本氏にお話を伺った。

アイキャッチ:電力自給自足オフィスを体現した「大和ハウス佐賀ビル」。省エネ化でエネルギー効率が2倍になり、再エネ100%で電力をまかなえる。

2040年には
再エネ利用率100%を目指す

今年3月、建設・住宅業界大手の大和ハウス工業は、EP100とRE100に加盟した。双方への加盟は、同業界では世界初だ。きっかけは、昨年11月、同社環境部長の小山勝弘氏がドイツのCOP23に参加したことだった。

同社は、もともと環境長期ビジョンとして、地球温暖化防止を最重要テーマに掲げていた。その手段が、EP100、RE100だという。

2007年からメガソーラーや風力、水力発電等による再生可能エネルギー発電事業を推進。2017年度時点で再エネ発電設備は235MWで、その発電量は同社グループの総電力使用量の約6割に達した。2040年には再エネ利用率100%を目指す。

自社での取り組みを
顧客にも展開したい

同社の山本亮氏は「自社の脱炭素に向けた取組み(省エネの徹底、再エネの活用)を住宅・建築・環境エネルギー事業のお客様にも提案していきたい」と、自社の水平展開だけでなく、本業にも転換する戦略を話す。

その足掛かりとして83.2kWの太陽光発電、75kWhのリチウムイオン蓄電池、井水・太陽熱利用ハイブリッド空調システム等を備えた、電力自給自足のオフィスを、今年2月に建設した。

こうした環境配慮型施設を、本業である住宅、建築、街づくりに応用し、RE100の達成とともに、事業の競争力向上を目指す。

プロフィール

大和ハウス工業株式会社
本社 技術本部 環境部
環境マネジメントグループ グループ長

山本 亮さん


取材・文/大根田康介

SOLAR JOURNAL vol.26(2018年夏号)より転載

関連記事

太陽光関連メーカー一覧

アクセスランキング

  1. 【申込受付中!】12/10東京開催!「系統用蓄電池ビジネス」セミナー 蓄電所市場で勝ち抜くヒント...
  2. いつまで続けるのか、ガソリン補助という愚策
  3. 地域の合意形成を伴走支援 再エネ導入の新たなモデルに ~ 宮城県 再生可能エネルギー地域共生促進税条例を施行 ~...
  4. 瓦屋根を再現したJackery社の太陽光パネルが2024年度グッドデザイン賞を受賞...
  5. 専門家に聞いた! 日本に「垂直ソーラー」が必要な理由とは?
  6. 第7次エネルギー基本計画、年内に骨子案を固める 脱炭素電源の構成比率が焦点に...
  7. グリッドコードとは? 太陽光発電事業者も知っておくべき系統運用の新ルール...
  8. 【参加受付中!】2025年1月29日(水)「第32回PVビジネスセミナー」
  9. 【11月20~22日開催】『第12回PV EXPO関西』の注目ブースとカンファレンスなどの見どころを完全紹介!...
  10. ハンファジャパンが新製品「Re.RISE-G3」を発売!トークショーにヒロミさんが登壇し一日アンバサダーに就任...
太陽光業界最新ニュース

フリーマガジン

「SOLAR JOURNAL」

vol.51 | ¥0
2024/10/31発行

お詫びと訂正

ソーラー電話帳 SOLAR JOURNAL メディアパートナーズ