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フィアットが放つEV戦略 第2世代のフィアット500eが登場!

ヨーロッパではコロナ禍にも関わらずEVが続々と発表され、販売も好調だ。その理由は、企業全体の平均燃費を問うCAFE規制が2021年に大幅に強化され、クリアできないと罰金が科せられるからである。イタリアのフィアットからも魅力的なEVコンセプトカーが登場した。その全貌に迫ってみよう。

イタリアのフィアットから
EVコンセプトカーが登場

CO2削減のためにヨーロッパはEVシフトが鮮明だ。イタリアも例外ではない。フィアットは早い時期から電動化の研究を行っており、2013年には24kwhのリチウムイオンバッテリーを搭載したフィアット500e(チンクエチェント・イー)をアメリカ限定で発売した。 


コンセプト・チェントヴェンティのフロントマスクやシルエットは、1980年代にヒットした初代フィアット・パンダがデザインモチーフだ。

また、フィアットの創業120周年にあたる2019年にはコンセプト120(チェントヴェンティ)を発表している。エクステリアは1980年代にヒットした初代パンダをイメージしたデザインだ。エクステリアとインテリアに加え、EVパワートレインもカスタマイズできる点が新しい。ソーラーパネルで発電するオープンルーフも新鮮な試みである。


新型フィアット500の発売時には艶やかなブルガリの作品のほか、アルマーニなどとのコラボモデルもお披露目された。

このコンセプトカーで培った技術を駆使して開発し、3月に登場したのが第2世代のフィアット500eだ。誰が見てもフィアット500と分かるキュートなデザインで、ハードルーフに加え、爽快なコンバーチブルを設定する。42kwhのバッテリーを搭載し、WLTPモードでの航続距離は最大320kmだ。補助金を使っての価格は、日本円にして370万円からになる。魅力的なので、日本でも発売してほしい。


カーデザイン・アワードにおいてベストコンセプトカー賞に輝いた。2ドアに見えるが、ピラーレスの観音開きドアを採用。インテリアはカスタマイズOK。


取材・文:片岡英明

SOLAR JOURNAL vol.34(2020年夏号)より転載

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