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2030年までにボルボはEV専門メーカーに生まれ変わる! 電動化を一気に加速!

世界中の国々がハイブリッド車を含むエンジン搭載車の販売禁止を打ち出してきた。多くの先進国が2030年までに内燃機関車の販売を禁止する方針。特に温暖化に敏感な北欧はCO2排出量にこだわり、ゼロエミッションのEVを優遇する戦略をとっている。スウェーデンに本拠を置くボルボも方針を打ち出した。

上の画像:SUVとクーペをクロスオーバーさせたボルボ期待のEV「C40」。流行を押さえたデザインだが、グリルレスフェイスのフロントマスクが愛らしい。リアビューもスポイラーを装着して空気抵抗の低減を狙った。

ボルボ、脱炭素に向けて加速
ピュアEVの新ブランド立ち上げ

脱炭素社会を目指す世界の自動車メーカーは、EVへのシフトを鮮明に打ち出している。フォルクスワーゲンやBMW、プジョーなどはすでにEVを発売しており、バリエーションの拡大にも積極的だ。世界中が一気に電動化に向かっている。

ボルボも早くから電動化戦略を打ち出しているが、2021年3月には一歩踏み込んだ目標を新たに設定した。それは「2030年までに全車をEVにする」という思い切ったもの。10年足らずの間にボルボは完全なEVメーカーに生まれ変わる。 

プレミアムSUVや上質なワゴンを送り出しているボルボは、2020年にピュアEVの新ブランドを立ち上げ、第1弾として「C40リチャージ」のプロトタイプを発表した。その量産型となる「C40リチャージ」を今秋、日本でもサブスクリプションの形で受注開始すると公言している。クーペ風のキュートなエクステリアは魅力的だ。204psのモーターを前後に搭載し、バッテリーは78kWhの大容量だから実力は高い。 


欧州ではXC40をピュアEVにアレンジしたXC40リチャージを先に発売した。前輪駆動と4WDを設定する。

インテリアも機能的なデザインで、グーグルと共同開発したインフォテイメントシステムを採用している。アップデートはオンラインでできるという。また、WEBサイトでオンライン販売するというのも新しい方法だろう。この「C40」の販売を機にボルボは、次のステージへと駆け上がる。


メーターにはナビゲーションの地図画面を映し出し、シンプルでありながら機能的。グーグルと共同開発したインフォテイメントシステムも注目の装備の1つ。


取材・文:片岡英明

SOLAR JOURNAL vol.37(2021年春号)より転載

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