4万サイト超・30年の監視実績! コンテックの自社開発AIで自家消費制御
2022/01/27
太陽光発電の歩みとともに技術を深化させてきたコンテック。自家消費や蓄電システムとの併用などに最適な太陽光発電制御システムを新たにリリースした。AI搭載で自家消費を最適化する「SolarView SC」に注目だ。
太陽光発電監視の“老舗”
コンテックとは?
1990年の実証研究から30年にわたり監視を継続
太陽光発電が産声をあげた1990年代から、計測や見える化、監視や制御といった機能を独自に開発してきた。
3つのコア技術でIoT/M2M分野に製品提供
「産業用コンピュータ・計測制御・ネットワーク」技術に基づき、IoT化や機械間で情報をやり取りするM2Mを展開する。
高い技術力と柔軟な対応力
太陽光制御システムの先駆者
信頼度の高さが求められるファクトリーオートメーション技術で培った経験を活かし、コンテックが太陽光発電分野に進出したのは1990年代の初頭。太陽光発電がまだ実証事業の段階だったころから、コンテックは電圧や電流、温度の計測を行い、社会のニーズの変遷に合わせて表示や監視、制御といった機能を充実させてきた。コンテックはまさに、日本の太陽光発電設備とともに技術を進化させてきたといえる。
コンテックの強みは「産業用コンピュータ・計測制御・ネットワーク」という3つのコア技術をもとに、IoTと呼ばれるモノのインターネット化や、機械間で情報をやり取りするM2Mといったソリューションを展開している点だ。また、ハードウェアとソフトウェアを自社で一貫して開発できるため、開発スピードの早さやカスタマイズの柔軟さにも定評がある。
こうしたコンテックの経験と強みから生まれたのが、太陽光計測監視システム「SolarViewシリーズ」だ。同シリーズのラインナップは幅広く、低圧から特別高圧、自家消費や蓄電池制御に至るまで、あらゆるシーンをカバーする。中でも、最新の「SolarView SC」にはAIが搭載され、発電量制御の精度が飛躍的に高まっている。
AI搭載で自家消費を最適化
監視やレポート機能も充実
「SolarView SC」は自家消費に適した制御システムだ。AIによる強化学習によって、さまざまなパターンの消費電力データ10年分を学習して開発された。そのため、需要家の消費電力に沿った自家消費のコントロールが可能だ。また、膨大な量の消費電力パターンを学習しているため、需要家の消費電力のパターンを新たに学習する必要がない。需要家が同システムを導入すると、すぐにその効果が発揮される“即戦力”も魅力の1つだ。
コンテックが誇る自家消費制御システム「SolarView SC」には、3つの大きな特長がある。1つ目は、強化学習により1秒〜1分先の発電制御量を瞬時に弾き出すこと。2つ目は、最適な自家消費制御で電力系統への逆潮流を防止できること。逆潮流を防ぐために、現場での複雑な設定や発電システムの操作は必要ない。そして、3つ目は、蓄電システムの充放電制御にも対応できる点だ。太陽光発電設備と蓄電システムを組み合わせることで、自家消費を最大化できるだけでなく、非常時の事業継続計画(BCP)にも役立つと期待される。さらに、こうしたデマンド監視・制御機能に加えて、太陽光発電システム全体の稼働状況を即座に確認できる監視機能も充実している。
「SolarViewシリーズ」には、ほかにも低圧や高圧、特別高圧、低圧と蓄電池の組み合わせといった多様なシチュエーションをサポートするシステムが揃っている。4万サイトを超える実績が裏付けるコンテックの高い技術力が、太陽光発電システムのあらゆる現場を支える。
コンテックが開発した
自家消費制御システム
SolarView SC
<SolarView SCの制御イメージ>
3つのポイント
①最適な発電量を弾き出す独自AI搭載
強化学習の考え方を取り入れた独自方式(特許申請中)により、発電量の最適値を瞬時に弾き出す。
②電力系統への逆潮流を防止
電力系統側への逆潮流は自家消費のご法度だ。自家消費専用の制御システムだからこそ、逆潮流をしっかり防止する。
③蓄電システムの充放電制御に対応
蓄電システムと組み合わせることで、太陽光発電の自家消費は真価を発揮する。BCP対策にも貢献する。
デマンド監視をはじめ監視機能も充実
監視画面では、太陽光発電システム全体の稼働状況のほか、パワコンや蓄電システムの監視も可能だ。過去の運転履歴を出力してレポート化することもできる。監視業務を効率化する配慮も、老舗のコンテックらしいこだわりだ。
<デマンド監視画面>
<帳票作成画面>
自家消費から特別高圧まで
監視制御システムSolarViewシリーズ
PROFILE
株式会社コンテック
営業本部 ソリューション営業部 担当部長
直原 滋氏
問い合わせ
株式会社コンテック
本社:大阪市西淀川区姫里3-9-31
総合営業窓口 TEL:050-3786-0327
文:山下幸恵(office SOTO)
SOLAR JOURNAL vol.40(2022年冬号)より転載
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