満充電まで3分ってホント!? 日本で電気自動車は普及するのか?
2018/02/13
世界的な普及が急激に進む電気自動車。しかし今はまだ、性能面・安全性に不安を抱く人が多いのも事実。そんな電気自動車界を救うかもしれない、全個体電池って? そのメリットは何か? EV用電池の動向を解説!
各国のEV戦略とは
フォルクスワーゲンの排ガス不正問題をきっかけに、ヨーロッパではクリーンディーゼルを中心とする次世代戦略の見直しを迫られることになった。
ヨーロッパでは2021年にCO2排出量規制を強化する。そこで電動化を積極的に推し進め、ハイブリッド車だけでなくEVの開発にも力が入っている。ヨーロッパではドイツ主導で、12V電源に加え、さらに高効率の48V電源を追加しようと動き出した。48V電源を使えれば、ハイブリッド車の魅力をさらに広げることができる。
日本勢も欧米に負けまいとEV戦略を鮮明に打ち出してきた。
排ガス汚染に悩まされている中国では、2019年に環境規制を大幅に強化する。今後はEVの比率を高める必要があるから、トヨタやホンダ、日産はモーターを動力源とするEVクロスオーバーSUVを投入する予定だ。また、マツダもEVの開発に本腰を入れ始めた。エネルギー効率を高め、容量を増やした進化型バッテリー(蓄電池)の搭載により、今後は航続距離を大幅に延ばせるだろう。